いつから「爺さんになる…?」 満月に問うた背中がまるで爺。220917
敬老の日を前に、去年の投稿を編集した、おかづである…。
ある満月の晩、おかづは夫くんに聞いてみました…。
「なぁ、父さん。。父さんはいつから爺さんになる?」
「なんやねん急に!。。そんなん考えたことないわ。。。でも、まぁぁ、、誰かに言われたら、考え始めるんやろな…」
と、まだ言われたことがないらしい、が…考えそうな夫くんの話…。
今まで他人から「お父さん…」さえも言われたことかった。いや、息子と一緒の時はもちろん言われる。でも一人の時に面と向かって言われたことはない。たしか…、初めて言われたのは3年前やな。3年前やで…。それまでず~っと仕事の役名で呼ばれて…、外出しても「お父さん…」はなかったと思うよ…。普通そうそう言われんやろ。呼ばれる場面もあんまりないし。そりゃ姪っ子からの「おっちゃん」はあるよ。
いつもは、どこか行くと「お兄さん」なんて言われるからな…。
でもな、退職して仕事に行くんじゃなく病院通いになってくると、普段は乗らない電車に乗るようになる。そん時な…、乗り降りしただけで、いきなり言われた。
「ちょ、ちょっとー!お父さん…。。乗るときカードタッチされてないですよー!」
「へっ?!」
初めてやでこの時。「お父さん」と言われたんで。。
「へっ!誰のこと…?どういうこと?」ってびっくりしたんや…。仕事で電車なんか乗らんかったからな。
ま、その駅員さんにしてみりゃ他に呼びようがなかったやろうけどな。
ええおっさんに「お父さん!」って呼ばれたんやで、そりゃビックリしたわ~」
……。
まぁ、そんな風に3年前に初めて「お父さん…」と言われたんや。そんな人がまさか、すぐに「爺さ~ん…」とかは言われんやろ。
でもな、一つだけ不安もあるで。これまでの人生、いつも5才は若く見られてたんや、ほんまやで。ほんでな、この前、鏡見ててな、
「お~、まだシワも白髪も少ないやん。こりゃまだお兄さんでいけるな~」と思ってた。でも、よーく見たら、どーもおかしい。ぼやける。目がかすんではっきり見えん。で、眼鏡かけてよーく見たら、もうびっくりよ。目をそらしたで…。
ほんまかいなのシワだらけ。
白髪だらけでほんまにまぁ、
ビックリしたわ~、こんなこと
耳からピヨンと毛が出てる。
ありえへん。情けのうて…、情けのうて、
もう、笑うしかなかった。
はっはっ…はぁぁぁ~mm…。
……………。
「ふ~ん…」
今ごろ気づいたらしい。
呆れておかづは寝た。
いやぁ、少しでも話をふってしまうとやたら話が長いのだ。そして朝起きるのが早いうえ、寝るのも早い。
それだけで十分に爺ではなかろうかと思う。
翌朝、カーテンを開けると…、まだ雨は降ってない。
今のうちに散歩に行くのだろうが、今日からは夫くんの足もとに注意して、転かさないように「気をつけて行こう…キリ✨」と、おかづは決めた…。
60過ぎてのケガはよくないのだ。
まだまだ先は長いし…。
月と鏡
「……!」
「照明でシワ強調されてる?」
「たしかに…」
「照明のせい?」
「そうちゃう?」
「光って見えへん」
「なによこれ…」
「……。ままちゃう…?」
よく見えぬこれもまたあり今日の月
今日の月いつも人生最年少
歌月