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Amazonに隠された神UXデザイン

DHU Kuriyaゼミ Advent Calendar 2022の15日目の記事です。

こんにちは!松本拓也です!
DHU Kuriyaゼミ Advent Calendar 2022の1日目では「UI/UXの説明とその違いについて」という記事を書かせて頂きました。

今回は、「Amazonに隠された神UXデザイン」を紹介していきたいと思います。

はじめに

Amazonは、世界一のECサイトであり、Amazon Japanも日本国内の2021年の売上高が2.5兆円と、2021年ECサイト売上高ランキング2位のヨドバシ.comと10倍近くの差をつけており、圧倒的に日本一のECサイトと言えるでしょう。

アメリカのIT関連企業大手4社の頭文字をとって名付けられた「GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)」の一角でもあるAmazonは、アメリカのBtoC市場におけるシェア率が41.4%(2021年)、プライム会員数は1.7億人(2022年)とアメリカの総人口の半数以上がプライム会員に加入している計算になります。

この成功の要因の一つにはUXデザインが大きく関わっているので紹介したいと思います。

Amazonに隠された神UXデザイン

ごちゃごちゃに見えて意外とシンプル

シンプルデザインと言えば一番最初にAppleが思い浮かびますが、Amazonは果たしてシンプルデザインなのでしょうか?
トップページの写真を見てみましょう。

Amazonのトップページ

Amazonは数え切れないほどの商品を販売していて、ごちゃごちゃしていると思われがちです。
しかし、ナビゲーションバーには商品カテゴリーが表示されていません。

Amazonのメニュー画面

左上の「すべて」をクリックすることで、ランキングや商品カテゴリー、アカウントサービスなどを表示することができます。

このようにあえて情報を隠すことで、ユーザーにいきなり多くの選択肢を与えすぎないようにしていると言えます。
また、メニューを表示する際に、トップページを暗くすることでユーザーの選択肢を絞っているのもUXデザインとして優れています。

Amazonの信頼性

Amazonのサイトでは約半分がAmazonからの直売、残りの半分は他のショップや個人が出品しています。
しかし、それに気づいているのは一部と言えるでしょう。

その理由は、Amazon以外のショップや個人が出品する際に、あえて個性的にできないようなデザインにしているからです。

Amazonの商品ページ(Amazon直売)
Amazonの商品ページ(木村カメラが出品している中古)

楽天やYahooショッピングは、出店のような形で商品ページに特色を出すことができますが、Amazonは出品というような形になり、企業の特色を出すことはできません。

これに良し悪しはありませんが、AmazonはAmazonらしさを出すことで成功しています。

それは、もうすでにAmazonが多くのユーザーからの絶大な信頼を得ているからです。

Amazonがユーザーからの信頼を得ている理由

Amazonが多くのユーザーからの絶大な信頼を得ていると前述しましたが、その理由は2つあります。

1つ目はユーザーが感じる安心感です。
これはユーザーにとっては最も重要で、どんなにクオリティが高い商品が届いても、サービスやそのプロセスが不安定であれば、ユーザーはストレスを感じてしまいます。

Amazonは、商品の検索や購入、発送までの手段が一貫していて安定しています。
そのため、違うECサイトで異なる購入方法を試すよりも、Amazonで慣れた手段で購入した方がストレスを感じません。

また、商品のレビュー機能や、気に入らなければいつでも送料無料で返品ができるという安心感も体験のクオリティーをアップさせる要因になっています。

2つ目は、Amazonの透明性です。

Amazonのレジ画面

こちらはAmazonのレジ画面ですが、配送料や手数料、お届け予定日などそれぞれがはっきりと明記されており、購入金額やお届け予定日が明確にされています。

このようにユーザーに対して最大限の情報を明記して、透明性を上げることで、より優れたUXになっていると感じました。

最後に

いかがでしたか?
私自身、Amazonのヘビーユーザーで、最初はごちゃごちゃしていてデザイン性が低いと思っていました。
しかし、よく見てみると、とても考えられたUXデザインが隠されていました。
私もWebデザインをしていく上で、このようなUXデザインを心がけてみるようにしたいと思います!

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