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宗教2世小説 第3話:宗教母さんが『宗教母さん』になるまでの物語

※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは一切関係がありません。

第1話は▼こちらです!

第3話:宗教母さんが『宗教母さん』になるまでの物語

長かった戦争が終わった。

その直後、この国では多くの赤ちゃんが生まれ、世界的にみても異常なその現象は『ベビーブーム』と呼ばれた。のちにその頃生まれた赤ちゃんたちは『団塊の世代』と呼ばれるようになる。

『いいとこ』の娘

空襲の焼け跡が痛々しく残る戦争直後の日本の地方都市。
多くの人はモノも、お金もなく、家さえなくてバラックに住んでいた人もいたが、空から爆弾が降ってこない時代に「希望」だけを見出していた。

そんな日本の再出発の時代に宗教母さんはこの日本のどこにでもある焼け跡の地方都市で『いいとこ』の娘として生まれた。

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