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「名前をいえないあの人」へ愛を込めて

多分、二次創作に育てられた。

それはイラストであったり、漫画であったり、MMDであったり、人力ボカロであったり、TRPGのリプレイ(風)動画であったり、ゲームの疑似実況動画であったり──本当に様々だった。私はよくニコ動を見ていた。

自分と同じ解釈をしている人に親しみを感じ、違う解釈をしている人にザワザワと心をくすぐられ、新たな解釈をもたらしてくれた人を尊敬した。

「うぽつ」「待ってました!」に始まり「乙」「888888」に終わる。
面白いコメントもあったし、くだらないコメントもあったし、痛いコメントもあった。大人もいたし自治厨もいた。

あまり憶えていないが、私も色々なコメントをしたはずだ。痛いものも含めて。
一つ憶えているのは、自ジャンルとは関係のない流行ジャンルの信者がコメント欄を荒らしたせいでうp主が消えたときのことだ。もはや永遠に続きが見れなくなった跡地で、信者相手にキレた記憶がある。「お前みたいなヤツがいたから!」と。
今となってはくだらなくもあり、切なくもある思い出である。あのシリーズ面白かったな〜……(未練タラタラ)

そして、当時見た「愛と幻覚の結晶」たる二次創作の数々に、今でも影響を受けていると気づいている。
多分、ニコ動で二次創作を浴びるほど見てきた時期がなければ、今の私がこうしてキーボードを叩いていることもなかっただろうし。

なんなら「あの作品に性癖を歪められた」とか「あの作品の続きを今でも待っている(作者失踪シリーズ)」とか「あの人のファンだ」とか、今でも思いつくし、いえる。

そう、「いえる」のだ。二次創作というものの性格上、関係ないところで勝手に名前を出せないから黙っているだけで。
私は「名前をいえないあの人」たちに大きな影響を受けていて、今でも彼ら彼女らの作品が大好きだ。

私は「イギリス史が好き」とか「バタイユが好き」とかよく言っているけれど、たまには「名前をいえないあの人」への愛を叫んでみたかった。
まあ、言ってしまえばそれだけである。

あれから何年も経った。
「今でも貴方の作品の続きが見たい」というのは、わがままなのだろうが。

忘れてくれ。熱意が保てなかったら失踪もするよ。やりたくなくなったことをやる必要はないし、視聴者にプレッシャーをかけられるいわれもないしね。

あれから創作自体をやめた人もいるし、他のジャンルに移った人もいる。
……今でも未練がましく投稿動画とマイリスト(あとTwitter)を確認してしまうんだ、ごめん!!

やっぱり好きなんです! 続きが見たいんです!! これから先、何年経っても待ってますから!!!

いや、こんないち視聴者のクッッソ重い言葉気にしないでください!!
たまにTwitterで「あの動画シリーズ、今年こそは投稿しないとな……」とか言ってくれている神作者さんがいたりするけど、続き、出ないなら出ないでいいです!!

……やっぱなんとか出してくれ!! ア゜ーーーー!!!!

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