普通の親子関係にこそ含まれる憎悪
この記事は、マルセル・モースの『贈与論』やデヴィッド・グレーバーの『負債論』なんかを読んでいると分かりやすくなると思うよ!
最近ふと思ったことがある。
とりたてて「毒親」というわけでもない、ごく普通の、なんなら良好な親子関係の中にこそ混じらざるを得ない一抹の憎悪があるのではないか、と。
それは親子の関係が実質的に対等ではなくヒエラルキーに基づいたものであること、ならびにヒエラルキーの関係が固定化していることによる。
言うまでもなく、親が子を養い育てる以上、親子の間には「