見出し画像

「君に咲く桜」

時を知り 立ち上がる君に
はなむけの言葉より
肩に手をやり力を込める
また会おう

くだらないことに腹の底から笑い
どうしようもない悲しみに胸の奥で泣いた
吐き出された心無い言葉に憤り
人の幸せをわがことのように喜んだ

分かち合った日々の思いが胸の中に輝く

そして今 
ただ前を見つめる君の眼差し
彼方にはまばゆい光が広がる


もうすぐ桜が咲くだろう

それは、君の新しい兆しに咲く桜

それは、君の進みゆく道に咲く桜

それは、君の見果てぬ夢に咲く桜

また、会おう


時が来て 踏み出す君に
別れの挨拶より
心の中で大きく手を振る
また会おう

軽はずみな一言が人を傷つけ
大切なことは何かと今さら気づく
消えない不安に弱音を吐きながらも
自分の覚悟にだけは嘘がつけない

ぶつけ合った刹那の思いが胸の奥を打つ

そして今
君が上げた声は起きた風に乗り
澄み切った大空に響き渡る


もうすぐ桜が咲くだろう

それは、君の新しい兆しに咲く桜

それは、君の進みゆく道に咲く桜

それは、君の見果てぬ夢に咲く桜

また、会おう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?