ずっと手に入れたかったモノ

なぜあなたはお金を稼ぐのですか？
生活のため？子供の学費のため？マイホームのローン返済のため？
それとも、夢のため？承認欲求を満たすため…？

私の答えはこれだ。

お金を稼ぐということが私自身の価値だから。

高収入な人が偉いという気は毛頭ない。少なくとも他人に対しては、収入で人間性は測れないと考えている。しかし、自分の価値の尺度として、お金は有能だと思っていた。…きっと今でも心の底では思っている。

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幼い頃の話をする。
私の家は４人家族。母は専業主婦、父は会社員で、家族の収入は父の稼ぎに依存していた。父は私と同じで、真面目だが感情的で主張が激しく、融通がきかない人だった。対照的に、母はひかえめな性格だった。

父は子供に対して感情的に怒ることが少なくなく、最後には、その怒りの先は母に向けられた。母は特に反論もせず、ただただ父の言いなりになっていた。父の怒りが一過性で少し経てば感情が収まることを分かっていたからか、反論しても無駄だと思っていたからか、それとも恐怖からか、母が無抵抗だった理由は今でも不明である。

幼い私は、母の無抵抗な姿から思考を巡らせた。

母が無抵抗なのは、父に抵抗できないからだ。
→母が父に抵抗できないのは、母が専業主婦で収入がないからだ。
→収入がない人は、反論することはおろか、発言することも許されない。
→自分はそんな耐えるだけの人生は嫌だ。
→将来は絶対に仕事に就いて働いてお金を稼ぐんだ。

（ここで、すぐに働こうではなく、大学を卒業して会社員として働くことが前提となっていることから、両親の洗脳が相当うまくいっていたことが伺える　笑）

そして私は、「金さえあれば理不尽なことにも反論できる」と信じて、すくすく大きくなって、社会人になって、今日まで生きてきたのである。

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ちょっと冷静になってほしい。金さえあれば意見できる？
笑わせないでほしい。株主総会じゃないんだから　笑

意見するために必要なことは、お金よりも、そのテーマに対する知識（また、知識獲得のためリサーチする時間と調査能力）、論理的思考能力、相手と向き合う真摯さではないか。

さらに言えば、少しの発言する勇気があれば足りるのではないか。あとは、発言することで未来が変わるという希望を捨てないことか。家庭内で言葉を発するのに、お金なんて、これっぽっちも必要ない。必要ないんだ。

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こんな当たり前のことに気づいて、私は今、脱力してしまっている。

何のために今まで働いてきたんだろう…。
私が欲しかったモノは、働いてお金を稼ぐことでは、手に入らないんだ…。

労働意欲がダダ下がりも良いところである。

脱力しつつも、取り敢えず、思考整理のためにNoteを書く。
今日の気づきを忘れないように。

そして、疲れたので寝る。未来の私は、何故こんなことでNoteを書いたのかと、首をかしげていることだろう。きっと。