見出し画像

社員ブログを書くとき、何をどのように書けばよいか

1. 書き方

🏃 書く手順
・要点を設計する
・アウトラインを作る(箇条書きで書く)
・文章を書く
・何度か推敲する(音読してみる)
・レビューしてもらう
・リライトする

1.1. 要点

📌 気をつけること
・テーマを一つに絞る
・読者が知りたいことだけを書く(自分が書きたいことを書かない)

why
・自社のことを読者からどのように思ってもらいたいか

who
・対象読者
・読者の悩み

what
・記載しないこと
・記事で示すこと(=悩みの解決策)
・記事を読むメリット

how
・記事の信頼性
・キーワード(1~3つ。タイトルに使用)

1.2. アウトライン

タイトル

🔈 気をつけること
・伝えたいことを、伝えたい相手に、伝えられているか?
・具体性があるか?

導入

🏗️ 構成例
・自己紹介
・読者の悩みに共感する
・記事で示すことを書く
・記事を読むメリットを示す
・記事の信頼性を示す

本文

⚠️ 気をつけること
・結論を先に述べる
・文章を短く切る
・わかりやすい単語を使う
・再現条件を示す
・認識を揃える
・図や表、コードを提示する
・一次情報を引用する

さいごに

確認事項
・文言は統一されているか(「ユーザー」と言ったり「利用者」と言ったりしない)
・文体は統一されているか(「ですます調」か「砕けた言い方」かなど)
・同じ接続詞を繰り返していないか(「また〜。」「また〜。」みたいになるとよくない。特に同じ段落では繰り返さない)
・文章に流れがあるか(適切な接続詞を用いる)
・著作権などの法的問題はないか
・社外秘の情報はないか


---

2. 実例

上記を意識して書いた記事が以下。

2.1. 要点

why
・自社のことを読者からどのように思ってもらいたいか
情報の透明性の高い会社

who

・対象読者
- 数十名規模の組織に所属している
- 情報の透明性(ドキュメント文化)の重要性を理解している
- Notionの導入を検討している

・読者の悩み
- 自律的な組織になるためには情報の透明性が大事ってよく聞くけど、ドキュメント管理は難しい
- 情報がバラバラに置かれていて、欲しい情報を得るまで時間がかかる
- →作業効率が落ちている
- 社内の情報が不透明で誰が何を考えているかやっているかわからない
- →チームを跨いだ連携・各メンバーの自律性に課題感
- Notion良いってよく聞くけど、高機能過ぎてどの様に活用したら良いか難しい

what

・記載しないこと
- 情報の透明性の重要性に関する詳細な説明
- 情報の透明性を高めるための一般的なTipsや注意点
- Notionがどのようなものか、どんなことが出来るかに関する説明

・記事で示すこと(=悩みの解決策)
- Notionを具体的にどのように活用したらいいかわかる
- 階層構造
- データベース機能
- ポータルページ
- Tips
- Notionでドキュメント管理することで、チームを跨いだ連携が強まる・各メンバーの自律性が高まる・作業効率が良くなるイメージがつく

・記事を読むメリット
- 具体例が多く書かれていて、参考にしやすい
- スクショあるからイメージ付きやすい、すぐ実践できる

how

・記事の信頼性
- 運用開始から4ヶ月経過し、それなりにいい感じに運用されていて、当初の課題もそれなりに解決されている
- 参考になるリンクが掲載されている

・キーワード(1~3つ。タイトルに使用)
- Notion活用
- 具体事例

2.2. アウトライン

タイトル

nana musicのNotion活用術を具体的にご紹介します!

導入

自己紹介
- データ活用全般を担当してる
- アプリ行動ログなどの定量データやユーザーインタビューなどの定性データの取得・整備・分析がメイン業務
- データならなんでも、ということでドキュメント文化醸成もメインで担当してる

読者の悩みに共感する
- 自律的な組織になるためには情報の透明性が大事ってよく聞くけど、ドキュメント管理は難しい(参考:LayerXさんの記事)
- Notion良いってよく聞くけど、高機能過ぎてどの様に活用したら良いか難しい

記事で示すことを書く
- 従業員およそ30名のC向け事業会社であるnana musicにおけるNotion活用事例

記事を読むメリットを示す
- スクショあるからイメージ付きやすい、すぐ実践できる

本文

導入背景
- Notion前の課題
    - 情報がバラバラ(esa、Google Docs、GitHub Wiki、社内ポータルサイト)に置かれていて、欲しい情報を得るまで時間がかかる
    →作業効率が落ちている
    - 社内の情報が不透明で誰が何を考えているかやっているかわからない
    →チームを跨いだ連携・各メンバーの自律性に課題感

Notion概要
- ドキュメント管理などに使える、イケてるツール
- データベース機能がすてきで、「データの一元管理」と「ほしい情報へのアクセスしやすさ」を両立させられる
- 詳細は公式ページやSELECさんの記事

nana musicにおける活用術
- WORKSPACEの構成はこんな感じ
- (第一階層スクショを添付)
- WORKSPACEの第一階層を大きく分けると、「全体のポータルページ」「チーム毎のポータルページ」「マスターデータベース」とその他(スクショを色分け)
- 「マスターデータベース」が一番重要なので最初にご紹介します!

マスターデータベース
- これは何?
    - データベースで全チームの情報を一元管理
    - (「議事録」ページのスクショを添付)
- 簡単な説明
    - wiki:
    - 議事録:
    - メンバー:
    - イベント:
    - KPT:
    - タスク:
- Tips
    - 目的や注意事項を記載
    - テンプレの使用でフォーマットを揃え、理解しやすいドキュメント
    - センシティブな項目を除き全てのドキュメントは全メンバーへ公開

全体のポータルページ
- これは何?
    - 全メンバーが見るべき情報を1ページに集約している
    - (スクショを添付)
- 簡単な説明
    - 今日の天気: indifyで埋め込み
    - 会社からのお知らせ
    - 注目ドキュメント: linked page
    - 全社KPI: グラフをvizydropで埋め込み。NSM、グロースサイクルを定めている。いつかブログに書く
    - ユーザーの声: サポートに届いたご意見、nanaに関するTweetをtaggboxで埋め込み
    - 昨日以降に作成・更新されたwiki・議事録などのページ: linked database
    - リンク集
- Tips
    - できるだけリンクを飛ばずにスクロールするだけで、全メンバーが見るべき情報を得られるようにしている
    - 事業が増えたり、メンバーが増えたら再検討

チーム毎のポータルページ
- これは何?
    - 必要な情報にすぐアクセス出来るようにするためのページ
- 簡単な説明
    - ページ内容は、基本的に全体のポータルページと同様の考えで、マスターデータベースに対してチームでフィルターをかけたLinked databaseとか
- Tips
    - ページごとに責任者を決めて、業務に合わせた内容も付加してもらってる

小さいTips
- API使って、Slack連携させて「Value」データベース作成
- 「メンバー全員で認識を合わせたいこと」「ご意見箱」で、全体の意識ができるだけ揃うように
- 「好きなもの」データベースでわいわい
- (スクショを添付)

運用をしてみて
- チームごとに振り返りしている
- Keep(改善したこと)
    - 前より書くことが習慣になったので、仕様について言った/言わなかったの議論ではなく、書いてあるかどうかになった
    - 議事録テンプレのおかげでMTGのゴールをより意識するようになった。MTG参加者で共通認識を持てるようになった
    - メンバーページみんなのことが知れてよき
    - 他のチームのドキュメントを気軽に見ることができる
    - 経営層の実際に考えていることを詳細に知ることができ、業務の納得感が上がった
- Problem(課題)
    - チーム・メンバーによってドキュメントの量・質に差がある
    - 検索しやすさ
    - ドキュメントの更新
- 運用面など書ききれなかったことも今後技術ブログ書くかも

さいごに
- 運用開始から4ヶ月経過し、それなりにいい感じに運用されていて、チームを跨いだ連携や各メンバーの自律性が高まっている
- 情報の透明性を高め、より強い組織になるよう取り組んでる
- 採用している

3. 参考にした記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?