死にたがりの君へ

ある日、いつかの君へ手紙を書こうと思った。
過去の君、今の君、未来の君。どんな表情をしているのかな。

パソコンの前に座っていざ書こうと思うと指が止まってしまうので、
一旦手書きで書こうとペンと紙を取り出した。
最初はスラスラとペンを走らせられたが、しばらく書いたところでペンは止まっていた。
ヤケクソになって私は紙をぐしゃぐしゃに丸めた。でも何か書きたいので、こうしてまたパソコンの前に座っている。

私は私のことが嫌いだ。
根性も勇気もなくて、すぐ諦める。やりたくないことはやりたくないし、勉強もできない。面接などでよくある自分の長所やPRについての質問が嫌いだ。
今でも自分の長所はパッと思い付かない。

何をやっても私はできない、と思い込んでしまう。
失敗もそれなりにしてきたが、もちろん成功体験が全くなかったわけじゃない。
テストで高得点を取れたことや卓球の試合で勝ち進んだこともある。
それなのに、「お前なんか何もできないんだぞ、お前なんかお前なんかお前なんか」とつぶやく私がいつまでも私の後ろに立っているのだ。

さすがにこのままでは良くないし精神的に参ってしまう。
私はなぜこんなに自分のことが嫌いなのか考えてみた。

私は変なところで完璧主義。
昔から何か物事をやり遂げるには「絶対完璧でなければならない!」と思っていた。
私以外の人たちはみんな完璧なんだと思っていたんだと思う。この世に完璧な人なんていないのにね。

出来もしないのに完璧を求めるから、自分の理想像と現実像のギャップに苦しんでいた、のかな。
今はこの世に完璧な人なんていないとわかっているから、その時の苦しさは笑い飛ばせる、と思いたい。

正直、今でも死にたがりだ。
でも生きたがりの私もいるからこれからは少しずつ私のことも褒めて自分のことを好きになりたいなと思う。


タイトルの「死にたがりの君へ」の「君」とは無論、私のこと。
だからこの文章はみなさんに読んでもらうためではなく、私のために書いている。
いつか私がこの文章を読んで笑っていられるように。

4月からお仕事頑張るぞー!






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