『主人公はキミだ!?』 プチっとスタディ vol.33
[キーワードと言い換え]
ナラティブ
≒
自身が主人公となる一人一人固有の物語
[解説]
皆さんも
一度は物語の主人公になってみたいと思ったことがありませんか?
※音声版の耳からプチっとスタディなら全話無料で最後まで聴けます
…あ、今
「物語の話はvol.8でやったやん笑」
って思いませんでした?
(思った…)
ストーリーテリングの「ストーリー」も物語ですが、
ナラティブもまた'物語'という意味の言葉です。
(同じなん?)
実はこの二つ、
それぞれ別の概念の物語を指しています。
ストーリーは
「特定の主人公や登場人物がいて、構成がはっきりしている」物語です。
いわゆる「勇者という主人公が仲間と共に魔王を倒す」的なあれですね。
(vol.30のゲーミフィケーションでゲームの例として取り上げたやつ)
対してナラティブは
「人がそれぞれ主体となり、個々に異なった内容となる」物語です。
「人生は物語だ」なんて言いますが、
まさにそれを示していて、
生活、日常などあなたを取り巻く体験の数々は
他の誰かと全く同じって事はありえませんよね。
あなたが体験し続けている限りその物語はナラティブです。
※故人の物語は完結しているのでストーリーになる
いまいちピンとこない…となっているそこのアナタ、
ケーススタディでまるっと理解しちゃいましょう。
[ケーススタディ]
インターネットが普及し、SNSが一般化する前までは
「情報の流れが一方的」でした。
多くの人は
テレビや雑誌、ラジオ、新聞、広告など、各メディアからの情報を
一方的に受け取ることしか出来ない時代だったのです。
(そんな大きいスケールで話すの?笑)
その時代は発信者から得られる情報がほぼすべてで、
あとは近所の友達や会社の同僚との中で得られる情報がちらほら。。
(これ、どうまとめるつもり?笑)
限られた情報下では「価値感に偏り」が生じます。
(vol.12の情報リテラシーの概念も形成されていない時代)
何も疑いなく一つの情報を信じてしまえる人が沢山いたのです。
(いたと言うか、そうされたと言うか…)
まさに’ストーリー’テリングの効果も相まって、
そこで享受される物語というのは、
今では「王道」と言われるような
「憧れを抱かせるストーリー」で成立していました。
(あ~言われてみると確かに)
文化的に市民の「憧れの価値観」にも偏りが生じていたから
それで良かったわけですね。
ところが現在のインターネット、さらにはSNSが普及した時代では
市民が個々に繋がり、双方に発信しあえる環境となり、
メディアによる一方通行な情報の流れを完全に乱してしまいました。
「メディアでは○○と言われているけど、SNSユーザー達の間では□□という意見や△△という考え方もあるぞ!」
となり
「価値観の多様性」を感じられる環境が出来上がっています。
(だからこそ逆に情報リテラシーも必要になるんだが…)
つまり「他の人の正義や正解が、
自分にとっての正解とイコールになる訳ではない」と気づく人で既に溢れかえっているのです。
と、なると「結論が決まったストーリー」よりも
自分にとっての考え方、生き方、そして葛藤、が反映されることになる
「それぞれに異なるナラティブ」が重要視されます。
最近のメディアの発信もどちらかというと
「代表的な憧れを喚起」<「個々の課題や関心にフォーカス」
となっていますよね。
(そういう時代背景があったのか…)
それぞれの価値観が尊重される時代の物語がナラティブということになります。
[投げかけ]
皆さんも
相手には相手なりの物語があることを踏まえて話をしてみてはいかがでしょうか?
以上
今回はナラティブを解説しました。
[次回のプチスタ予告]
次回は
『ステレオタイプ』
こちらを解説予定です。
お楽しみに!
まだまだ未熟ないとぴーですが、今後もインプットとアウトプットに邁進します!もしサポート頂けたら投稿にも更に還元していきます!