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big turtle STUDIOS Dolby Atmos対応リニューアル完成までの流れ⑫

<スピーカースタンドの下には石>
ずっと机に座って眺めていたところ、ここまでできあがったのにスピーカースタンドの下の高さ調整にブロックを使っているのは、やはりカッコ悪い。ウーファーも持ち上げたいです。中島に相談してみると「ヤスの家、石屋なんだから石にしたら?」と教えてくれました。石と音の事を調べてみると、スピーカーをささえる石の重さと、凝縮された雲母を反射する事により、低音が引き締まって良いとの事。
確かに、僕も石は好きだし小さい頃から慣れ親しんでいたので、やってみるのも良いかもしれない。
僕は岐阜出身で実家は瀬川石材という石材屋を営んでいます。
これも何かの円だし設計図を書き、現在社長の兄にメールしてみました。

簡単に手書きで書いて写メ

<真ん中のでかい石が200kg以上になる>
兄からメールが返ってきて「真ん中のでかい石が200kg以上になるぞ、大丈夫か」との事。まさかそんな事になるとは、石の重さを舐めていました。そこで思いついたのが、スピーカーとスピーカースタンドの間にも石を置くことで、スタンドの振動が軽減し、石の重さも分散されるので一石二鳥。それで次の設計図を送ってみた。

簡単に手書きで書いて写メ

真ん中の石が50kgとのことで、成功!この案でいく事になりました。石の種類は、できるだけ雲母が凝縮した真っ黒の御影石。底以外は磨いてもらうことにしました。

<石の設置で高級感が増しました>

木のパレットで縛られて登場
サイズもコンパクトでスッキリ
左右シンメトリーになるよう細かく移動
スピーカーの下の石もサイズピッタリ!ぱっと見わかりません

通常は合計77,000円との事でしたが、身内という事で送料分のみお支払いをしました。兄貴ありがとう!スピーカーの下に御影石を置きたくなった方がいらしたら、ぜひ「info@bigturtle.info」までご連絡ください。

<ヘッドフォン置き>
そうこうしている間に、ヘッドフォン置きが到着しました。
いつも置く場所に困っていたので、快適です。
上の段にもパワーサプライを並べてカッコ良い空間ができてきました。

綺麗に並ぶヘッドフォン

<センターパネルの設置>

いつみてもかっこいい
グラスウールパネルを押し込む
掃除機とドリルの同時作業
なんとか穴開いてくれと願うみんな

壁の奥に硬い鉄があったのか、刃がダメになってしまい急遽ホームセンターにいく事に。なんとかぎりぎり間に合い、刃を代え穴の場所を変え、ようやく設置できました。

<最後の工程ステレオ用Focal SM9の測定>

ようやくセンターパネルが着いて、一通りそろったので、測定に入ります。
ステレオ使用のFocal SM9にはRealSoundLab(リアルサウンドラボ)APEQ-2pro DIO CONEQイコライザーというスピーカーイコライザーを使用していて、音響パワーと呼ばれる音を測定し、4096バンドの高精度のイコライザーで補正してくれます。とても自然にフラットにしてくれるので、大好きな機材の一つです。
https://www.ippinkan.com/real_sound_apeq-2pro_coneq.htm

コネックの測定といえばこの方、朝日さん
緑が補正前、ピンクが補正後

<完成と撮影>

測定も無事終わり、いよいよ完成です。
origami PRODUCTION専属のデザイナーでもありカメラマンの山田さんに最後撮影をしていただきました。

Dolby Atmos使用の全体写真
お客さんソファーや棚の綺麗な配置
隣のB Control Room
Drum RECが可能なB booth
スタジオの真上の部屋、打ち合わせや休憩に快適
HPのメイン写真に!

<まとめ>

2023年の4月ごろから計画して、翌月に「big turtle STUDIOS Dolby Atmos対応リニューアルの流れ」の①を投稿させていただきました。約1年、現在2024年の4月に⑫を投稿で、ようやく完成させることができました。できるだけ詳しく書いてきたつもりですが、いかがでしたでしょうか?レコーディングやミックス案件をやりつつここまでたどり着けたのも、皆さまのおかげです。お稲荷工務店コウシさん、キンさん、スタウトのキクさん、中島、Resoの皆さん、origamiスタッフの皆さん、藤城くん、ありがとうございました! このブログを読んでくださった方々も本当に感謝しています。

今後とも、新big turtle STUDIOSをよろしくお願いいたします。

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