「え、これ自分がやっていいの?」っていう仕事を任せてもらえます
グローバルに展開するアパレルブランドやスポーツブランドの撮影を担当されている 撮影ソリューショングループ 渡部 有希さんにインタビューしました!
大学4年の卒業時期に時給社員募集に応募されましたが、当社のどんなところに興味をもったのですか?
大学4年時に就職活動はしてはいたけどコロナがあって、自分がやりたいと思った仕事にはつけないなって思い、一旦就職活動をやめて新卒という形じゃなくても自分の好きな仕事ができる環境を探していました。もともと趣味で写真をやっていたり、就活では出版やメディアの仕事をできるところを探していたこともあり、自分の経験や興味のあることにつながる仕事ができるんじゃないかと思って応募しました。
入社の決め手は何でしたか?
面接をしてくださったチームリーダーの元で働けたらいいなっていうのをすごく感じたので入社を決めました。
ーどんなところがこの人の下で働きたいと思ったんですか?
面接の際に、自分が大学時代に友人と作ったアートブックを持っていったんですが、それをすごく面白がってくれて。直接こういうのを作るクリエイティブなことはすぐにはできないけど、経験としてはいろいろ積めるよっていうのを教えていただきました。いつかそういうところに繋がる仕事の足がかりになるんじゃないかなって思ったのを覚えています。
入社されて、最初はどんなお仕事をされたんですか?
最初はECのモデル撮影や物撮影の進行管理です。私がメインで関わっていたのはスポーツブランドの案件なんですけど、モデル撮影のスタイリングのリストを作ったり、香盤表を作ったり、スタッフの方をアサインしたり。現場で動くっていうよりも最初はデスクワークから始めました。ただ、撮影時には自分も現場に入らせてもらってお客様やモデルさん、スタッフの人と話をして1日の撮影を作っていくところにも携わりました。
ー最初から幅広い仕事ができたんですね。
そうですね。
進行管理という仕事自体が幅広い業務をしなければいけないのですが、 私は結構飽き性なので、毎日同じデスクワークだったら飽きちゃっていたと思います。毎日違う人に会えて、毎日違うことができたことで、この仕事って楽しいなと感じました。
今年から所属グループが変わりましたが、希望を出されたんですか?
昨年、所属グループは入社時と同じままでしたが担当案件が変わって、業務自体は同じような内容で半年ぐらいやっていました。
その後、担当案件がよりクリエイティブに力を入れていこうっていう動きがあり、その際に「グループを異動して進行管理ではなく、ディレクターとして仕事をやってみない?」とリーダーから言っていただきました。自分自身もディレクターとして仕事をした方が、いろんな経験ができるなと思ったので、「ぜひお願いします」と言いました。
ー異動したいとか、違うことがやりたいという想いはあったんですか?
いや、その時は特になかったです。
異動する際には一気にやることが変わるとか、出勤場所が変わるとかってことはなく、名刺が変わるぐらいしかなかったので心境の変化はあまりなかったです。
でも、それがきっかけでグローバルアパレルブランドなど他の案件にも携わることができ、よりクオリティに関わる部分で仕事ができるようになり、経験がものすごく増えました。
あの時「やります!」と言って良かったなってすごく思います。
時給社員として入社され、「社員になりませんか」とお声がけした際に一度は辞退されましたが、今年社員になられました。心境の変化があったんですか?
友人と制作活動をしていて、最初に社員を勧められた当時はどちらを優先させようっていうのをすごく迷っていた時期で。
仕事を始めて1年、社会人自体も1年目だったので、この仕事でどれくらい自分が続くのかなっていうのがまだわからなかったので、一旦は今の状態のままやってみて考えようって思いました。
グループを異動してディレクターっていう立ち位置になった時に、 もっとこれもしたいし、あれもしたいしって、やりたいことが見えてきて。自分ができることを100パーセント、制限なくやりたいなって、自分ができる幅や経験の幅が広がったらいいなと思って社員になることを受けようと思いました。
ータイミングだったんですね。入社されて3年目となりますが、どのくらいの期間でディレクションができるようになったんですか?
だいたい2年ぐらいでディレクションができるようになりました。
今はディレクションの仕事をされているということですが、具体的にどういったことをするんですか?
例えば、SNS用の撮影だと「この商品でinstagram〇投稿分の撮影をして欲しいです」みたいなすごく大枠の依頼がきて、それに対して「じゃあこういう背景はどうですか」「こういうシチュエーションはどうですか」「こういうライティングはどうですか」と参考資料をいっぱいピックアップして提案書を作って、クライアントに提案します。
クライアントから「じゃあこのA案とC案でいきたいです」と返事が戻ってきて、その撮影に向けてスタッフを決めたり、背景や小道具とかを準備して撮影に挑みます。
撮影時も自分がカメラを持つわけではないんですけど、 現場でモニターをチェックしながら、お客様と「ああでもない、こうでもない」と意見を出し合いながらその日の撮影を作っていきます。
私の場合は、自分でレタッチの勉強もしてできるようになったので、ものすごく難易度が高いレタッチでなければ、自分で最終的な仕上げをしてお客様に納品するところまでしています。
依頼を受けて、写真を撮る以外の部分をやっているので、イチから自分で作っている感じで楽しいです。
めちゃくちゃ難しいですけど回数を重ねるごとに、「あ、今日はこういう風にできた!」と達成感があって、お客様の反応も直でわかるのですごくやりがいに繋がってます。
ーInstagramの「いいね」の数もやりがいになっているんですか?
そうですね。
今自分が担当してる案件がグローバルに展開するブランドだから、自分の作ったものが日本だけではなく、インドネシアやアメリカなどのアカウントからも発信されています。規模が大きくなればなるほど自分がやったことの達成感も大きくなっています。
自分がこうやって作ったものが、 日本だけじゃなく、世界中の人が見てくれて、それがお客様やそのブランドに対しての貢献になるっていうサイクルが楽しいです。いいねの数だったり、アクセス数だったり数字ではっきり出るのは、もちろんプレッシャーにもなるんですけど、だからこそ面白いし、次はもっとこうしたいなっていう、次へのアイデアにも繋がっています。
ディレクションと進行管理の違いはどんなところですか?
進行管理の時は、最初は先輩がやっていたやり方をそのまま真似をしていて、そのうちリストはこういう風に作った方がいいんじゃないかとか、お客様はこの方が分かりやすいんじゃないかとか、ちょっとずつ工夫して自分なりのアイデアを盛り込んでいました。
ただ、ディレクションと進行管理では、向いてる方向がお客様なのか、その先の生活者のことも考えるのかっていうところが違うなと思います。
進行管理の時は、目の前で接してるお客様がいかにやりやすいように、お客様の理想のものになるようにって考えていたんですが、今はディレクターっていう立ち位置になって、もちろんお客様のことも考えた上で、さらにその先の生活者にどうコミットするかっていうところも考えるようになりました。
ーより広い視点を持つってことですか?
ディレクターってといっても、進行管理的な仕事もしつつやっているのですが、視野がぐっと広がったっていうイメージはあります。
現在、撮影ソリューショングループに在籍されていますがチームの雰囲気はどうですか?
めちゃくちゃいいと思います!
ーどんなところがいいのですか?
今は第一線に立ってディレクションをしているグループリーダーから直接ディレクションを引き継いでもらっています。直で仕事を教えていただいていて、めちゃくちゃスパルタなんですが、負けたくないなっていう気持ちでやっています。
ただ「自分はこう思います」って言ったことをすごく尊重してくれて「それもいいね」っていう風に言ってくださるんです。リーダーから「私の提案からも吸収するものが多い」っていう風に話してくださるので、相互作用じゃないんですけど、すごくやっていてやりがいがあるなっていう風に感じます。
また、自分と同じように進行管理からディレクターになった先輩社員にはすごく相談に乗ってもらってり、スチールとムービーをセットで依頼される案件が多いのでムービーを担当している方と動画がこうだから、スチールもこうしようかって相談しながら仕事ができています。
あとは、みんなで一緒にご飯食べたりとか、みんなで遊んだりすることもあります。休みの日に一緒にライブを見に行ったりとか、すごくラフにお付き合いできる関係が築けています。みんな趣味がある人たちなので、そういう話でも盛り上がったり、すごくチームの雰囲気が良くてこういう環境で働けるのはありがたいなって思います。
ーちなみにスパルタってどんな具合なんですか?
ポンって任されるものの難易度が異常に高いんです。 もちろん自分一人でできないってなったらサポートはしてくださるんですけど、「1回これやってみて」のレベルがどんどん上がっていく、ジョギングではなく、ずっと全力疾走しているってイメージです。
ー全力で仕事をしたいって人が、このチームに合っている感じですか?
そうですね、そう思います。
ゆっくり働きたいっていうよりも、「こうしたい、次はこうしたい」っていう風な向上心は大切だと思います。
いろんなものに興味がないとディレクターってできないなって最近すごく感じます。写真やファッションだけじゃなくて、私だったら映画も好きだし、音楽も好きだし、小説を読むのも好きなので、そういう自分の中の蓄積がダイレクトに使える、何かしらの種になります。 そういうものをフルで使える仕事ってあまりないと思うんですよ。いろいろやってきたことが全部ちゃんと結果として繋がる環境と仕事だと思います。
お休みの話が出てきましたが、休日はどう過ごされているんですか?
土・日曜日はちゃんとお休みがとれていて、友人とご飯を食べに行ったり、写真展や美術展に行ったり、ライブに行ったりしています。
そんなに意識的ではないんですが、どこかに行くことで何かを吸収して、「あの時に見たこれって、なんか次のアイデアに使えるかも!」みたいな引き出しがぽこって開く瞬間があって。そういうのをできるだけ積み重ねてる感じです。仕事に繋げようと思って休日を過ごしているわけではなく、もともと好きだから行ってるだけなんですが。学生時代の延長って感じで自分の好きなことをして過ごしています。
ー平日はどうですか?
家から会社までがちょうど1時間ぐらいで、そのうち電車に30分ぐらい乗っているのですが、その時間は趣味の時間になっています。本を読んだり、音楽聞いたりするのが入社時からのルーティンです。時間を有効活用しているって感じです。
とは言いつつ、家に帰ってからもYouTubeやサブスクで映画やお笑い、ミュージックビデオを見たり。何かしら、ずっと見てるかもしれないですね(笑)。
ずばりジーエークロッシングの魅力って何ですか?
「これ自分がやっていいの?」っていう仕事を任せてもらえる環境ですね。私も1年目から案件を持たせてもらえました。
最初はずっと玉拾い的な作業ばかりをするのかなと思って入社したんですけど、入社して結構すぐに第一線で活躍できるように、後ろから先輩たちがプッシュしてくれました。一気に仕事でギアが入る感覚があって楽しかったです。
これからどんな風に成長していきたいと思っていますか?
グローバルブランドの案件に携わっていると、より広い視野を持つことが大切だと感じるので、制作(モノづくり)以外にもマーケティングの勉強をちょっと始めています。
お客様の視点とより近い距離で、作っていけるようになっていきたいなと思っています。
ディレクターとしてなのか、進行管理のプロフェッショナルとしてなのか、まだその方向性は自分の中では定まっていないんですけど、案件を通して今まで自分がやったことのないことや、自分が出会ったことのない人と出会える環境をちゃんと自分で作っていけるようにしたいです。
ー環境を自分で作るとはどういうイメージですか?
仕事は依頼がきて、それをちゃんと成功させて反響が良かったら、それ以上の仕事を任せてもらえるっていうサイクルだと思うので、今の仕事を相手が求めている以上の120%で返したら、次は150%の仕事がくると思っています。だからその積み重ねかなと考えています。
最後に、当社への応募を考えている人にメッセージをいただけますか?
たぶん皆が言うと思うんですけど、「この会社はやっぱり人がいい!」ってところが魅力です。
若い人もいるし自分の親世代の人もいるけど、年齢に関係なくフラットに1つのものを作ったり、同じ案件に関われるっていうのが、自分の中で面白いなと思った点でもあって。
私はディレクターをしているけど、自分の父親ぐらいの年齢のフォトグラファーさんに「こうしたいので、こう撮って欲しいです」と言うと、「いいね、じゃあこう撮影しよう」っていうやりとりができるのが楽しいです。
この業界の面白みでもあると思うのですが、やってみて初めて気づくことっていうのがすごく多い仕事だと思うので、自分は未経験だからとか、そういうの疎いからとか思わずに少しでも興味があって、やってみたいと意欲のある方は、まず始めてみるのがいいんじゃないかなってお勧めしたいです。