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2年半の抑圧から学んだことは?

この2年半の出来事は人生初めての経験で見事に翻弄された。だいぶ落ち着いてきたので、一旦振り返って、気づきをまとめておきたい。

今生活している所では特に全体主義が顕著に見られた。しかも、スケープゴートの対象としてサイレントマイノリティーに属するという貴重な立場を経験をした。平和ボケと言われるかもしれないが、基本的人権とジャーナリズムの大切さを人生で初めて思い知った。出来事を振り返ってみると、メディアがプロパガンダを流し続けて個人の恐怖心を煽り、仮想敵を作り上げ、個人同士で監視、密告や差別が平気で行われた。中央が情報統制し、権力濫用し、科学的データに基づかない理不尽な制限規制を課し、従わなければ罰則、少しでも感染の疑いがあれば施設に収容する。当初は見せしめのため陽性者の解雇も平気で行われていた。ダブルスタンダードは当たり前、事実はどんどん書き換えられていった。デジタル化は全体主義に拍車をかける。苦境に立たされた時こそ本性が暴かれる。「1984」を地で行く社会だった。

メディアの上記の事象も言語化されて腹落ちした。 'Manufacturing Consent'と呼ばれ、言語学者のノーム・チョムスキーが共著で提唱している。メディアがコンセンサスを作り出すという。そのメディアに存在する5つのフィルターとは、①オーナーシップ(巨大複合企業)の利益②広告③偏向報道(ナラティブ、スクープ、専門家)④批判、バッシング、炎上⑤ターゲット、(仮想)敵である。振り返ってみて、確かにこの5つのフィルターが存在した。試しにデジタルデトックスしてみると、世界で起きていることがまるで虚構であるかのように平穏に過ごせた。

この2年半で得たものを挙げるとすれば、目が覚めたこと、本性を知れたこと、そしてノーム・チョムスキーや言語学に興味を持ち、psycholinguistics(心理言語学), sociolinguistics(社会言語学), pragmatics(語用論)を掘り下げたいと思ったこと。きっと言語も、伝わりやすい言葉、普遍的な概念、琴線に触れる表現などに法則や理論があるはずだ。メディアを通じたプロパガンダ、フェイクニュース、魔女狩りへ対策を講じるために言語の理論を学んでみたい。そして多言語ができると情報源が増えて情報収集の精度が上がるため、多言語教育や生成文法にも興味が湧いた。おすすめの学びの場、文献、資料などあればぜひご教示いただきたい。



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