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作品概要説明 / 第一週まとめ

作品概要

『毎日チマチマとボールペンで絵を描きつつ、その時思ったことを記述する』というスタイルで描いています。

全く説明してなかったので、一応記載しておこうと思いました。
この一連の作品制作は授業課題の一環として取り組んでいます。
「なーんだ授業課題か」という感じはあると思っていますし、それを意識すると私としても萎えてしまうのでなるべく意識しないようにしています。

さて、その授業についてなのですが、お題としては『オマージュ』です。
誰でも良いから好きな作家・アーティストを1人選んでオマージュをしなさい、とのことでした。

そこで今回、私が最も心を動かされた絵である誕生(2013-2016)から、池田学さんを参照しようと考えました。

ただ単に『オマージュ』という言葉を聞くと、その絵の形式や見た目を『模倣する』という風なことをイメージしがちだと思っています。
ただ、オマージュという言葉本来の意味としては『尊敬を示し、影響を受けた制作をすること』です。『模倣』よりも、『リスペクト』と近いのです。
こうした点を考慮すると、絵の見た目を真似していては単なる模倣になってしまうということが感じられました。

それに、この素晴らしい作品群は彼にだけ作れるものだと思っていますし、彼だから意味があるのだと思っています。彼が毎日何かを思いながら、そしてそれを時に記述しながらやっていたからこそ意味があると感じています。(参考:マディソン日記 https://ikedamag.exblog.jp/

私は美術の評論家でもなんでもないので偉そうなことは言えませんが、彼の作品には彼の数年間の思いの凝縮があり、ライフログとしての面もあるのだと感じています。
また、制作初期から「こう描くぞ」というのがきっちり決まっていないからこそ、制作過程での流動性がある程度担保されています。
それによって、その間の彼の内面世界が作品に表出していて、彼の作品はまるで彼がそこにいるかのように錯覚するのだと思っています。
そして私は、そんな彼の作品や作風・制作過程がとても好きなのです。

こうしたことを踏まえて、「私がオマージュしたい部分はここだな」と思ったのは以下の項目です。

  • プランを決めないで描く。「あれを描くぞ」というより、その日の感覚や感情から毎日絵を成長させる。

  • 毎日描く。

  • 思っていたことや感じていることを記述する。

  • ただし、『全体感』を重視する。

4つ目について少し補足します。
彼の作品は細部も重要でありつつ、『全体感』が重視しています。「全体として見たときにどうか」という点です。見た目だけでなく、中身もです。
彼の作品は、『一貫しつつ少しまとまっていない様な思い』があり、それに向けた制作をしている部分があると感じています。

私の場合、今回は「生きづらさ」や「他人とあまり関わりたくない」を置きつつ、「それでも人と繋がりたいし、誰かのためになることをしたい」というようなものになっています。
矛盾しつつ成立している「日々を生きること」をテーマにしていますが、この言葉ではあまり上手く言語化できていないと感じています。

ということで、絵を描いています。
これはずっと、私がやってみたかったことでもあります。授業課題は単なるきっかけであり、私としては「尊敬する人に対するリスペクトを示す場」として、私なりに大切に向き合っているつもりです。



第一週まとめ

下へ下へと、人の様に塔のように伸びていったなと感じています。
色はその日の気分に左右されている部分が大きく、面白いです。
意外と嫌な気持ちになっているんだなぁとか、ご機嫌なのかなぁとか、自分でも気が付かない小さな小さな感情に出会っているように感じます。

画像は参考までに、週の初日と週の最終日(本日中に更新予定)のみ載せておきます。

制作初日
制作7日目


第一週リンク集


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