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運転免許の試験、何回落ちましたか?

あなたは自動車運転免許の実技試験に何回落ちましたか?

私は大学一年生の頃、車校(自動車学校のこと、私の地元では通常「車校」と略します。)に通っていた。普通自動車の運転免許を取得するためだ。
私はその普通自動車運転免許(特に仮免)の実技試験に七回落ちた。

何が原因で落ちたかというと、S字やクランクの乗り上げだ。
絶望的に空間認識能力が低かった。
たしかに、昔からよく物にぶつかるし、何もないところで転んで骨折していた。球技をやらせれば落ちてくるボールとは異なるところで待ち構えてしまう。
心当たりは、ある。
あるが、空間認識能力がまさか、運転にまで影響するとは…考えればわかることではあるが…。
一説によると、スマホの見過ぎは空間認識能力の育成を阻むという。
堂々たるZ世代の一員としての弊害だろうか。いや、そんなことはない。同世代でも一発合格していく人は多い。
暗澹たる思いを胸に車校に通い続けた。

最終的に、私は、普通自動車運転免許の仮免を無事取得し、本試験も突破した。
その後、普通自動車運転免許の限定解除のため、再び車校に通うこととなった。
最初に通った車校とは異なる車校を限定解除の舞台に選んだ。
教習が始まる前に過去の運転習慣や苦手なコースを教官から聞かれる。

教官「普段はどのくらい運転しますか?苦手なコースは?」
私「あの…実は、私、仮免の実技で七回落ちたことがあって…。」
教官「七回…!?七回!?」

二度見ならぬ二度聞きされた。

私「あの…やっぱり七回って多いですか?他にも七回ぐらい落ちた人はいないんですか?」
教官「七回…は初めて聞いたね…。二、三回はよく聞くけど…。」

初老の教官の口から出た「初めて」というワード。
返す言葉が無かった。

教官「あ!でも十回以上落ちたって噂は聞いたことあるね。」
私「え!本当ですか!?元気が湧いてきました!!」
教官「でもねぇ…その人はお医者さんから空間認識能力が著しく低いって診断されてて、手帳?も持ってたみたいだよ。」
私「」

今度こそ、本当に、返す言葉が無かった。
多くの人は一〜二回で受かり、十回以上は診断持ち。
では七回の私は…?

あの時、めげずに車校に通い続けた私はなかなかの根性だったのではないかと今更に思う。
まぁ、人より練習できたってことで良いか…良い…か…。

※ちなみに二輪自動車運転免許は一発ストレートで合格しました。

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