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【Utaku雑記】好きなおにぎりの具について真剣に考えた


こんにちは!先ほど鶏むね肉の仕込みを終えたUtakuです!!


突然ですが!
不定期更新【Utaku雑記】のお時間です笑


前回はこちら↓!\(^o^)/




たまに思ったことを書いている【Utaku雑記】ですが,今回のきっかけはtwitterと連携している“質問箱”に寄せられたこんな質問



好きなおにぎりの具は?理由も述べよ文量は自由とするが次数が少ないと内容も薄くなることが多いので気をつけて書きなさい.自分のタイミングで開始して良い.


もう完全にフリでしょ笑
もはや挑戦を受けた気分です笑


noteは私にとってあくまで道楽であり,書きたくなったときに書いているのですが,今回は例外として書きつくります.



単に挑戦を受けるという意味もありますが,もう一つだけ動機があります.それは…


掲示板等で安易に”エビデンスは?”とか“ソースは?”みたいな言葉が使われすぎじゃね?


ってことです.論理的ぶりたいのはわかりますが,“○○という論文があったはず”という書き方ではソースとするための作法になっていません.


論文とか宣う限りはちゃんと引用してほしいな~


と思ったので,『好きなおにぎりの具』という極めて主観的かつ定性的なテーマについて論じることを通して,自ら実践したいと思います.



第1章 序論


本noteの目的は,著者が好きなおにぎりの具について,適切な証拠を元に妥当性を以って論じることにある.


結論から述べると私の最も好きなおにぎりの具は『明太子』である.なお,あくまで三角形のおにぎりの場合であり,丸型のおにぎりであれば,特段好みの具材はなく気分によって変遷する.

その根拠を一般的な視点から述べるために,はじめに第2章で本noteが対象とするおにぎりについて定義する.

次に,第3章では著者が明太子が好きである理由について考察する.

最後に第4章においてまとめと今後の展望について述べる.



第2章 対象とするおにぎりについて


本noteは質問箱に寄せられた質問に回答するところに意義がある.

その質問について再度掲載する.


好きなおにぎりの具は?理由も述べよ文量は自由とするが次数が少ないと内容も薄くなることが多いので気をつけて書きなさい.自分のタイミングで開始して良い.


初めに,おにぎりとはご飯を握ったものの呼称のひとつである[1].同様の物体は「おむすび」や「握り飯」等と呼ばれているが,今後は全国的に「おにぎり」に統一されていくことが推察されている.[1]

よって,本noteにおいて「おにぎり」は”ご飯を握ったもの”の名称として用いることとする.


つぎに,前述のように「おにぎり」が示すものを定義できたため,その形状についても定義する.

「ご飯を握ったもの」の名称の調査に加えて,握る形についても調査が行われている.その形状は1位が三角形である.[1]

この事実だけでも,おにぎりの好きな具についての問で,三角形のものを対象とすることは妥当であると言える.

本noteでおにぎりの形状を三角形に限定することの妥当性は別の観点からも証明できる.

外食産業の市場規模の減少に対して,中食のマーケットは年々増加しているため注目されている.

その成長の一端を担っているのがコンビニエンスストアである[2].

そのコンビニエンスストアでは弁当よりおにぎりの方がよく購入されている.[3]

これらの言及から次のことが分かる.

i) コンビニエンスストアは中食の成長に寄与している
ii) コンビニエンスストアで頻繁に購入されていると考えられる弁当とおにぎりについて,おにぎりの方がよく購入されている.

よって以上2点からコンビニのおにぎりが中食の成長に寄与していると考えるのは差し支えない.

コンビニおにぎりの生産現場では,米を三角や丸に整形していることされている.[4]

つまり,中食の成長を担っていると考えられる,コンビニおにぎりの形状が三角や丸であることは容易に導かれる.


以上から,イ)おにぎりの形の調査では三角形が最も多く,ロ)中食で消費されるおにぎりは三角や丸である.

このことから,おにぎりの形状を三角形に限定することは妥当であることが確認される.

故に,本noteで対象とするのは『三角形のおにぎり』とする.



第3章 明太子が好きな理由について


第2章において,好きな具を議論する対象を三角形のおにぎりのみとすることの妥当性を示した.

三角形のおにぎりに限っては筆者は明太子が好きである.

それはおいしいからである.


この「おいしさ」の分類には,イ)生理的な欲求に基づくおいしさや,ロ)薬理学的おいしさがあるとされている[5].

ここで,明太子が有する成分は以下のようになっていると考えられる.

i)タンパク質

ii)脂質

iii)塩味

iv)辛味


これらについて,i)のタンパク質の存在は,グルタミン酸から得られる旨味から確認される.ii)の脂肪は,味覚である証拠はないものの,舌を興奮させて高カロリーであることを示す.iii)の塩味は電解質の維持に必要なミネラルの存在を示す[5].

明太子の味の要素のうち,以上の3点については,味覚から体に必要であることを想起するためにおいしさを構成していると考えられる.

特に,i)のタンパク質については,必須アミノ酸の非必須アミノ酸に対する比率は鶏卵に迫るため,栄養の観点からも鶏卵に劣っていない[6].

また,明太子の製造過程では,旨味が付与されることが分かっている[7].

よって,良質なタンパク質が含まれていることや,強化された旨味によってタンパク質の存在を強く想起するため,おいしさを感じるすなわちイ)生理学的な欲求に基づくおいしさにつながると言える.

iv)の辛味については,マウスを用いた実験において,アドレナリンの分泌や脂質の代謝を促すことが分かっている[8].アドレナリンの前駆体であるドーパミンは,食物に対する執着の原因である[5].
よって,辛味が明太子をまた食べたいと思わせていることが分かる.これはロ)薬理学的おいしさにつながると言える。


以上から,明太子はおいしさを構成する要素を満たしているため,著者が好んで食べると考えられる.



第4章 まとめ


第2章について,好きなおにぎりの具を議論する対象を「三角形のおにぎり」に限定することで,筆者が好きなおにぎりの具を議論することを可能にした.また,第3章において,明太子を好きな理由について,客観的事実をもとに分析した.これらから,以下の知見が得られた.

・おにぎりの具の議論において,形状の調査や,中食での消費量を考慮すると,三角形のおにぎりに限定することは妥当である.

・筆者は生理学的観点および薬学的観点から明太子が好きである

・おにぎりの具の話をするだけの本noteは3000字を超えた.

・論文とかを調べたら結局3時間くらいかかった.悲しい気持ちになった.


今後の展望として以下が挙げられる.

・挑発には安易に乗らないようにする

・質問箱での長文解答はしないようにする.

・ブログを書いている人をおおいに尊敬する.





参考文献

[1] 小田きく子,おにぎりに関する研究(第2報),学苑・生活科学紀要,No. 794,pp. 66-77,2018.

[2] 堀田宗徳,最近の中食の動向,日本調理科学会誌,Vol. 40,No. 2,pp. 104-108,2007.

[3] 折間桂子,青木智子,津久井亜紀夫,コンビニエンスストア市販弁当・おにぎり類の利用実態と食品成分表示について,日本食生活学会誌,Vol. 19,No. 2,pp. 178-184,2008.

[4] 畠中龍太,平田荘周,大竹理香,大西崇文,進化するコンビニおにぎり&弁当(株)武蔵野 横浜工場,日本機械学会誌,Vol. 109,No.  1048,pp. 202-205,2006.

[5] 伏木享,おいしさの構成要素とメカニズム,栄養学雑誌,Vol. 61,No. 1,pp. 1-7,2003.

[6] 城島クニ子,堀川蘭子,浜口陽一,数種魚卵タンパク質の栄養学的研究,栄養と食糧,Vol. 23,No. 5,pp. 325-329,1970.

[7] 早渕仁美,真鍋征一,舟木淳子,安藤泰子,長修司,塩蔵タラコおよび辛子メンタイコの製造工程中での成分変化および卵膜の構造変化,日本調理科学雑誌,Vol. 30,No.3,pp. 239-247,1997.

[8] 河田照雄,香辛料辛味成分の機能に関する栄養生化学的研究,日本栄養・食糧学会誌,Vo.45,No. 4,pp. 303-312,1992.


終わり

※でも結構楽しかった笑 
休日の使い方を反省はしているが後悔はしていない

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