さまざまな福祉のかたち(B型作業所利用への道のり)

こんにちは。
そうですもうみなさま分かっておられたとは思いますが、現在わたくし働いておりません。
福祉のさまざまなサービスを受けながら社会復帰へのリハビリをしている、というのが一番適当な表現だと思います。

B型作業所、ご存知の方もおられるとは思いますが、念のためざっくり説明しますね。
作業所というのは障害や病気を持つ方が通う場所であり、作業所にはA型とB型があります。

A型はほとんど一般就労と差はなくきちんと雇用契約を結び、労働同等の作業をします。個人的な感覚だと一般就労へのステップアップの最終段階、といったイメージなのかな?と思っています。

それに対してB型は雇用契約を結びません。工賃と言って作業により発生した利益からもろもろを差し引いた一部が手元に入る感じです。
全く社会と関わりがなく、社会復帰を目指す人の多くが最初の選択肢として選ぶ場所なのかな?というイメージです。

わたしは今、とあるB型作業所にお世話になっています。
人と関わること、世間へ出ることへの一歩として、現在利用している作業所を選ばせていただきました。
そこに至るまでにたくさんのA型やB型作業所の見学をしたり話を聞いたりしました。
その中でもなぜここを選んだのかというと、ずばり「居心地が良かったから」でした。

現在病気を抱えておられる方、障害をお持ちの方、もし作業所をご存知なければぜひ知っていて欲しいです。
B型作業所に関しては正直暮らしていくためのお金を満足に稼げる場所では決してありません。
ですが、急がば回れという言葉があるように、社会に少しずつ復帰していくために、小さなステップを着実に踏んでいく必要のあることも時には多いです。

もちろん障害の程度によっては、あるいは作業所の雰囲気によっては、自分の居場所はここじゃないと感じることもあります。
悪い言い方をすると、B型に通うほどの人じゃない、って方も少なからずおられます。
わたしも実際そうでした。本当なら一般就労でも十分やっていける、と主治医からはずっと言われていました。
現にバイトも始めたりしましたが、結局うまくいかず、自信ばかりなくなっていく日々でした。

そうしてたくさんの選択肢の中から、今通っている作業所を見つけ出しました。
数奇なことに、わたしが産まれた病院のすぐ近くにある作業所でした。

B型作業所の多くはいわゆる一般的なイメージの内職です。
作業所に行って指示をもらい作業をする、というのを想像していただくと分かりやすいかと思います。
人それぞれなのですが、家から出る練習であったり、就労前の準備運動であったり、通所する理由は人によってさまざまです。

わたしの場合はメンタルの不調が続いていて、家族との関わりも希薄になっていたため、居場所が欲しくて今は作業所に通っています。
いろんな病気、障害を抱えている方がおられる、人それぞれに通所する理由があって、目的があって、それでいいそうです。

わたしは最終的には一般就労をして自立して暮らしていくことが目標なのですが、そのためにはまずは家以外に通う場所が必要でした。
人と関わることも、長いこと上手くできていませんでした。
なので今通っている作業所は、とても安心できる居心地の良い居場所です。

いろんな人がいる、障害の有無に関わらず、です。
だからどんな道を行ってもいいんです。
いきなり一般就労を目指してもいい、A型作業所で就労の感覚を掴んでから社会に出てもいい、B型作業所に通うことで社会との繋がりを持つのもいい。
全て正解なんですよね。
ただひとつだけ自分がどうしたいか、どうなりたいか、そのためには今何をするべきなのか、それを決めるのは自分自身です。自由に決めていいんです。
誰かに押し付けられたり、誰かに決められたりするものではない。

病気や障害をお持ちの方、ぜひ今後の選択肢の中に作業所というものも追加してみてあげてください。
いろんな作業所があって、いろんな世界があって、その中に少しでも自分がいられる居場所はないでしょうか?

わたしも、この先どうなっていけるかは分かりません。
でも少しずつまた自信を取り戻して、なりたかった自分に少しでも近づいていけるよう、今はここでもう少し頑張ってみようと思います。

作業所だけではなく他にもいろんな福祉のサービスがあります。
自立支援、障害年金、デイケア、障害者雇用などなど。
あなたにも使えるものはないでしょうか?
病院、市や区の役所や福祉センター、ハローワークなどいろんな場所で情報は拾えます。思ったよりも使える有益なサービスは多いです。

どうか居場所がないと嘆くより、ちゃんと自分の居場所を見つけてあげてくださいね。

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