ブラック企業の実態と闇

わたしの前職はいわゆるブラック企業だったようです。
というのも転職活動中、何社か面接をしたのですが、その際に前職を辞めた経緯を話すと必ず人事に「それはとんだブラック企業だったね」「辞めて正解だったよ」などと言われたからです。

不思議と、働いている時はそこまで強烈にブラックだったという意識は薄かったです。辞めてからぼんやりと確信に変わっていき、今では自分でもなかなかなブラック企業だったなと実感します。

具体的には

・タイムカードの改竄
・残業代なし
・休憩時間なし
・休日も常にスマホで連絡応対しないといけない

などです。
どうですか？皆さまご自身にもお心当たりはありませんか？

定められた労働基準法と照らし合わせてより詳しく説明していきますね。

・タイムカードの改竄

こちら言わずもがな労基違反です。
わたしの場合は手書きのタイムカードだったのですが、実際に休憩が取れなくても拘束時間からマイナス30分ほど休憩を取ったことに必ずするよう社長から指示されていました。
そもそも拘束時間が8時間を超過した時点で休憩時間は60分以上と労働基準法で定められています。
わたしの場合は8時間30分労働だったため本来なら60分の休憩を付与することが企業には定められていましたが30分、まあその30分もまともに取れたことがないのですが。

・残業代なし

残業代というか残業手当もいただけませんでした。
本来ならば実働8時間を超える労働には残業手当を加算する義務が企業にはあります。実働9時間を超えるような残業がしばし発生することがあったのですが、わたしの場合は残業手当はいただけませんでした。

これらは立証さえできれば遡って請求できるそうなので、ブラック企業に長く勤められている方はぜひ証拠を残して労基に駆け込みましょう。

・休憩時間なし

そもそも休憩時間というものにも企業は守らねばならぬ義務があります。
・休憩中は完全に業務から離脱できること（電話や来客の応対などをさせてはいけない）
・業務後や業務前に休憩時間を設けてはいけない
・実働6時間以上で45分、実働8時間以上で60分以上の休憩を与える

などです。
本来ならば休憩時間に急な業務や電話番などをさせてはいけないという義務が企業には課されます。もちろん働く環境にもよると思います、ワンオペで働いていてどうしてもかなわないこともあるかと思いますが、その場合は休憩中に業務が発生した分を別途休憩時間として設ける必要があるようです。

・休日も連絡ができるよう待機

これもよろしくないです。休日は完全に企業と乖離されていないといけないです。
これに関してはそもそも平社員に休日もスマホでの連絡を常に確認しろというのはどうなんだろう……と在籍中わたしも感じていました。正直これが一番ストレスでした。

あとついでに労働条件通知書の交付または雇用契約書を交わさないのも労基違反です。わたしは前職では労働条件通知書はもらえず雇用契約書も交わさずだったので、詳しい労働条件を知らないまま働いていました。
まあこれに関してはわたしにも非がありました、無知だった自分を恥じています。

もっと言うと辞めてから離職の手続きをしていただくまで2ヶ月ほどかかりました。
離職票がないと失業手当の手続きができないのは当然なんですが、離職の手続きをしていただけていなかったのでわたしの場合は次の企業に応募して採用されてもデータ上では前職に在籍してることになるので、とっても転職に不利だったんですよね。

前職の社長が無知ゆえにこうなってしまったのか、わざとなのかは分かりかねますが、何にせよ大変不利益をこちらは被りました。（というか30歳過ぎてビジネスマナーも碌に知らないのもどうかと思うし態とだとしたらかなり悪質だとかいろいろ思うところはあるのですが……）
幸い法定通り辞職を伝えて2週間で辞めることができ、在籍期間自体も長くはなかったためダメージは少ないですが、それでも結構メンタルにはきました笑

特に離職の手続きを早くして欲しいと催促した結果「あなたには人の心がない」とまで言われたのはもはや笑ってしまいましたが……。
あと源泉徴収票が添え状も連絡もなく辞職の半年以上後に郵送されてきたのには笑いが止まらなかったです。しかも封筒がセロハンテープのみで留められていました。知らずにやっててもわざとだとしてもなんというか恐怖すら感じました。

とにもかくにも、こういったことに少しでもお心当たりのある方はすぐにでも会社から離れることをおすすめします。
心が壊れてからでは遅いのですから。

あとなるべくご自身に有利になる証拠は残しておいた方がいいです。
出退勤時間の分かるもの、メールのやりとりのスクショ、労働中の録音データなど。

あと一つだけ言えることがあります。
ブラック企業、憎いですよね。分かります。

でも絶対に復讐や報復はしてはいけないです。
そもそもそんな会社放っておいても勝手に滅んでいきます。
なので逃げて、新しい会社で頑張って、幸せでいればいいのです。悪いことは必ず巡り巡ってその人やその組織に返っていきます。

なので復讐してやる、報復してやる、という気持ちはぜひ捨ててください。
あ、でも然るべき証拠は然るべき場所へ提出するのは良いと思います。労基は意外とまともに動いてくださいます。

直接手を下すまでもなく、その企業は勝手に身を滅ぼしますから。どうか心穏やかにわたしたちは心機一転頑張りましょうね。
という経験談でした。
少しでもこちらの記事がお役に立てると嬉しいです。

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