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ひとりぼっちで生きていく覚悟。

大前提、もちろん一切人の手を借りずに生きていくことは土台不可能な訳でして。それはもちろん十分理解しているつもりです。
ちっぽけなわたしがたった1人で生きてるなんて烏滸がましいことは思っていないのです。

だけど、実質頼れる身内もいなくて、パートナーがいない以上、いよいよ1人で生きていく覚悟をせねばならなくなった。
友達はあくまで友達、大切ではあるけれど、そこはきちんと割り切ってる。
家族とはもう修復不可能なまで軋轢が生まれてしまった。もう家族や親類には何も頼れない。
そもそも家族なんだから頼らせて、というわたしの認識の甘さが招いた結果な訳で、だからわたしはひとりぼっちになった訳で。
だからひとりぼっちで、猫たちに支えられて、生きていくしかなくなった。

メンタルに持病があるわたしからしたら、その覚悟を背負うというのは相当なストレスなようで、気持ちが俄然不安定でここしばらく常にぐらぐらである。
蕁麻疹がすごい。あと不眠、過食、もろもろ。

それでも主治医を頼って、看護師さんやケースワーカーさん、国の制度など頼れるものはフル活用して、生きることにしがみつく。
人様に迷惑がかかるとかそんなことはどうでもよくって、死ねたらどんなに楽なんだろうってたくさん考えたけど、どうしても死に方が分からなかった。自分が上手く死ねる確証が持てない、だから生きるしかない。

惨めだなって思った。悔しいし、苦しいし、毎日が仄暗い。
これがあと何年続く?耐えられるだろうか。分からないけど。

1人で生きていくには、いろんなものを捨てなくちゃいけないんだなって気付いた。
重たい荷物を抱えたままじゃ、1人じゃどこにも行けない。進めないから、たくさん手放してきた。大切なものも、思い出も、家族との関わりも、いろいろ。

本当はどこまでも連れて行きたかった。一緒に歩いて行きたかった。
思い出も好きも大事も全部、全部この手に抱えて進んでいけたら良かったのに、ちっぽけなわたしにはそれはできなかった。
指の隙間からこぼれ落ちていく大切が怖くて、だから手放した。
二度と元には戻れない場所まできたから、あとは前だけ見て進むしかないんだね。
ちょっとだけ寂しいし、苦しいけど、大丈夫。まだ笑えてる、大丈夫。

もう少し、1人で生きていく覚悟をきちんと全部背負えるまで時間がかかりそう。それまではどうか許して欲しい。持病を抱えて、1人で生きていくことを抱えて、それが安易にできるほどわたしは頑丈じゃないみたい。
少しだけ休んだら、またちゃんと前に進むから。

思い出は振り返らない、過去に縋り付かない、家族を頼ることもしない、強いわたしにきっとなれるよう努力をするから。
もう少しだけ休んだら、生まれ変わるから。
1人で生きていける強さをちゃんと手に入れるから。

生まれてきたことに後悔はないの。出会えた全てに感謝してるけど、それを持ってはいけないみたい。ごめんね。

8月の空みたい。どこまでも突き抜ける青で、心を灼いて、生きてるって実感できる。生きていけるって思える。歩いて行ける。
8月の空に会えたら、きっとまた前に進める合図だ。
大丈夫、歩いて行けるよ、ちゃんと1人でも。

さよなら、今までありがとう。
どうか元気で。幸せでいてね。

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