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当時明菜派だった僕は、当然鮎川まどかがお気に入りだったワケであり..。

今回は、前回のカセットテープのくだりで出てきた、「きまぐれオレンジ☆ロード」についてのお話です。

1年前くらいに、その前年(2020年)に亡くなられた方の追悼特集的なものをstand.fmの方で配信したんですが、そこで一番最初に取り上げたのが、この「きまぐれオレンジ☆ロード」であり、作者のまつもと泉先生です。

その際レターを募集したら、ありがたいことに、まつもと泉先生がおこなわれた大学の公開講義を直接受講して、書いた漫画を褒めてもらったというエピソードを送っていただきました。
送っていただいた方、その節はありがとうございました。

あらためて、「きまぐれオレンジ☆ロード」は「週刊少年ジャンプ」で1984年15号から1987年42号まで全156話が連載されたまんがです。

当時のジャンプはめちゃめちゃ売れてて、そうそうたるタイトルが並んでいて、そのほとんどがアニメ化されました。

キン肉マン、ドラゴンボール、北斗の拳、シティーハンター、聖闘士星矢、ハイスクール奇面組。ウイングマン、ジョジョなんかもあの頃からあったかな?ついでにとんちんかんなんてのもありましたね。

まあジャンプを語りだしたらエンドレスになってしまうので、またそれぞれ小出しに取り上げていきたいなと思っていますが、まあそんな錚々たるマンガのなかで、ひときわ異色を放っていたのが、この「きまぐれオレンジ☆ロード」です。

そして、当時僕が一番好きだったマンガでもあります。

当時、他のジャンプ連載中のマンガ達が格闘マンガ化していく中、SF+恋愛ものって言うポジションを少年誌の中で貫き通した作品でした。

優柔不断な超能力者の主人公「春日恭介」がロングヘアで大人びた雰囲気の「鮎川まどか」と、ショートカットで元気いっぱいの「檜山ひかる」という対照的な二人のヒロインの間で揺れ動くっていうストーリーなんですけど、出てくるキャラクターがそれぞれとっても魅力的で、特にヒロインの「鮎川まどか」にあこがれていた男子は結構いたんじゃないんですかね。

あと、恭介の「〜なワケであり..」って主人公らしからぬ言い回しがなんだか妙に気に入っていました。

1987年にはアニメ化され、毎週月曜日19:30 - 20:00(シティーハンターの後の枠ですね。)に放映されていました。

そんなアニメ化もされて結構人気のあった作品だったのに、最後はなぜか打ち切りで、ものすごい唐突におわって悲しかったのを覚えてます。(内情はよく分かりませんが、ラスト2話くらいで無理くり終わらせたような感じでに見えました。)

この作品は結構いろいろ曰くつきの作品で、アニメの本編の続きの話を描いた劇場版が作者の意図しない内容で出来上がったり、のちに出たマンガの愛蔵版が出た際に、まつもと泉先生が自ら加筆したものの、連載当時と画風が全然ちがっていて、ものすごい違和感で残念な仕上がりになっていたりといろいろ物議を醸しました。

2020年のまつもと泉先生の訃報を聞いて、改めてKindleでマンガを購入して読み返してみたのですが、こちらも前出の愛蔵版のバージョンだったので、最終話で、間に差し込まれてる、後から追加された画がじゃまして、せっかくのクライマックスが正直台無しになっていました。思い出に浸ろうにも画が気になりすぎて浸れませんでしたね。
たぶん、ご本人は良かれと思って加筆したんだと思うんですけど…。

実家の押し入れに、もしかしたら連載当時の単行本が残っているかもしれないので、今度取りに帰ってみようかと思います。

ジャンプでの連載終了が1987年、テレビアニメの放映が1988年まで。もう30年以上もたってるんですね…。
かなりの月日が経っちゃいましたが、ぼくの中には今でも鮮明に残っているとても思い入れのある作品でした。

まつもと泉先生のご冥福を祈りつつ、またオレンジロードを読み返してみようと思った今日この頃でしたとさ。

タダノヨソジでした。

stand.fmで同様の音声配信もやっておりますので耳で聞きたい方はこちらをどうぞ。
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