ぼんやりと /20230705_2

バレエのお稽古に行った。
そしていつも通り0時ごろ帰ってきた。
頭が痛い。
痛いというか、孫悟空の輪っかが頭にはまっていて、それが少しずつ狭まってくるような感じ。

休みたかったけれど、月曜日に欠席の連絡をした際の先生の返信から伝わってくる何かがあった。
あるに決まってる。
最後に行ったのが6月25日で、今週の日曜日はスタッフの方が下見にみえる全体練習なのにわたしは欠席続きで振り写しが終わっていない。
しかも、他の方のお衣装を預かっている。
行かなかったら人間として終わりだ。

午後に無理やり身体を縦にして預かっていたお衣装の肩紐と胸の飾りをつけた。自分の分を後回しにして。本当はそこまでしなくてもいい。急に欠席されたのでやむなくわたしが持ち帰ってきたのだし、本来は自分でつけるもの。ではあるが、ずっとわたしが持ち続けていたら縫う時間がないじゃんね。

急な欠席、預かる、次回の全体練習までに必要な縫い物をする、それであれば優しいなあ(あるいは甘いなあ)となるけれど、わたしがここまで引き伸ばしてしまったからにはそのくらいはやらねば。ば。ば。あばばばば。
まあまあうまくつけられたと思うよ…。

白鳥である。白鳥の湖。
こんなコンディションの悪いときに、よりにもよってクラシックバレエの王道、白鳥の湖。
こんな太った、重々しい、足を引きずった白鳥いないって。
亀の役をやったことだってあるのよ。亀だよ。
なんたるちあ。

行きたくなかった。プレッシャーなのだと思う。
駅のホームで安定剤を飲む。
右足と左足をひたすら一歩ずつ前に出す。
お稽古場の建物の引き戸を開ける、エレベータのボタンを押す、わたしの目に一筋の涙、そして、カーステレオからこの曲!!!

チャイコフスキーピアノ協奏曲第一番

どこにカーステレオがあるのよ。

これはね、わたしが最も影響を受けた芝居の台詞です。人生を狂わせたと言ってもいい。

動画あります。熱海殺人事件は様々なバージョンがありますが、これです。
熱海殺人事件、冗談抜きで100回はみている。
劇場で。

成志がよかったの。
紀伊國屋ではなく両国のΧシアターでみた。
一度みて、どうしてももう一度みたくて、朝5時に起きて駅まで5キロ自転車を漕ぎ、始発に乗って楽日の当日券に並んだ。お金が無くてパンフレットが買えなかった。
わたしは階段に座ってみることになった。
そして問題のシーンで成志と目があった。
それがわたしの人生を変えた。

大幅に話がそれた。
問題のシーンというのがあったんです。

話がそれた。
仕事は休んだのにレッスンは行ったんかって言いっこなしね。
バレエはつらいけれど楽しい。
いつも迷っているけれどおそらくやめたくはない。
わからない。

本当にわからないんです。

頭が痛い。
明日は仕事をしたい。

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