悪い自信がある

もしもギターで人を殴ったらけっこうな怪我をすると思うな。

さっき倒れてきたギターに頭をぶつけて思った。痛い。でも倒れ切らなくてよかった。

ギターを買ったのは10年くらい前だと思う。
弾ける曲はひとつもない。
ものすごく小さい音で練習をする。指先が激しく痛くなり懐かしい思いがする。

ポストに花が届いていると思うが取りに行けていない。家から出る力を奮い起こせない。

先日病院に行ったとき「人に会いたくないので電車に乗らずに歩いてきました」と言ったら「それはだいぶんですね」と言われた。だいぶんです。
あまり考えずに動き出したら良いのでは?
というふうに、これを書きながら思った。
電車では3駅のところ、30分で行けた。
それはなぜかと問うならば、問うならば、ピタゴラスの定理みたいに直角三角形の一番長い辺を歩いていったからだよ。帰りは電車に乗った。足が疲れたから。乗れないわけではない。ただなるべく人と接したくないだけで不可能なわけではない。苦痛とかもない。だいぶんですね。

クローゼットの中身全部出すをまたやった。
大鉈を振るった。また寒くなったら終わりだ。
でもこの冬はほとんど寒さを感じなかった。ヒートテックを5回くらい着たと思うけれどそのいずれの日も汗だくになった。極暖は捨てた。今年一度も着ていない。二度と着ることはないのではないかと思う。寒くないんだから仕方ない。

ふふん。フィンランド人は10度超えたら半袖を着るんだ。関係ないね。

花だけは取りに行くつもり。
水をやらなきゃかわいそう。

掃除をしながら野球を観ていた。
ナカジさんを応援している。
内野安打を打った。
走っているリプレイが流れた。
ドッドッドッドッと走っている。
わたしの好きな男性のタイプは(わたしの好きな男性のタイプ?)足が速くて面白い人だが仕方ない。もっと好きなのが往生際の悪い人だ。
いや、どうかな。文字通りの意味で往生際の悪い人は嫌かもしれんが、まあ、自分のやりたいことに対して往生際の悪い人って言うの? 応援したくなるね。ああそうだよ、自分がそうだからだよ。
なんてね、わたしはいまやりたいことなんかない。往生際すらないのさ。
ナカジさんが面白い人かどうかは知らない。

往生際といえば、アプリで『あずみ』を読んでいる。いま12巻が終わったところ。高校生くらいのときに親戚の家で借りて読み1話で度肝を抜かれた。そこからずっと、徹頭徹尾往生際祭りだ。往生際のことしか描かれていないと言ってもいいくらいだ。そこが好きなのかもしらん。

そういえば、山田風太郎の本で往生際列伝みたいのなかったっけと思って調べたら『人間臨終図鑑』だった。ひどい記憶力だな。

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