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大切なライブがコロナのせいで無観客になった

2021.08.19
aobozu LIVE 2021「藍空音楽祭」@豊洲PIT

1年8ヶ月ぶりの有観客バンドライブであり
19年間を共にしてきたメンバー4人のラストステージであり
ドラマー拓郎さんの藍坊主としての最後のライブであり
メンバー3人とサポートツタさんとルノレコーズがこれからの藍坊主を続けていくスタートのライブであり
ファンがそんな彼らの覚悟とこれからを受け止めるためのライブであり

そんな、区切りの特別なライブは、コロナの影響により、やむを得ず無観客配信での開催となりました。


ライブの楽しかった感想と混ぜたくなくて、まじでコロナふざけんなよ!!!!というコロナへのクレームを書き連ねただけの文章です。
区切りとなるライブを余計な雑味なく、気持ちの整理がつかないなりにただ真っ直ぐに受け止めたかったけれど、そんな気持ちはコロナは分かってくれない。容赦ない。


コロナなんかにライブを気持ちを台無しにされてたまるか、好きな人たちが選んだ(今、選び得る)形を見届けて受け止めようって思って配信を観て、彼らが前に進むためのターニングポイントとして区切りを迎えることができて良かったって思った、それをなんとか形にして届けようと踏ん張ってくれた優しさに本当にありがとうって思った。

たくさんの現実と折り合いを付けようとしたら、中止で幻のライブになることも、あまりの事態に歩みを止めてしまうことだって最悪あったかもしれない。どんな形であれ見届けられたこと、しあわせだな良かったなと思う。


そう思った気持ちはぜったい本物だから信じてほしい、久しぶりのライブのここが良かったあれがぐっときたここが泣いた!あがった!楽しかったー最高だったー!!って感想もたくさん言いたい。
同時に、コロナの世界も同じ次元にあって、コロナのことを受け止めているのも一人の同じ人間で、切り分けられないのがほんとうに腹立つ!

決してバンドのことや関係者やファンの人たちのそれぞれの気持ちを否定したり傷付けたりしたいわけではなくても、怒りや悔しさを吐き出すのには勇気が要るね。どれだけ伝わったらいいなと思いながら言葉を選んでも、受け取る側の状況で、悲しませたり苦しませたり苛立たせてしまったりもする(それはいつだってそうだって忘れたくないけど)。
今は特に、何事も相対的に語られてしまうから、もっと辛い人我慢してる人がいるのにそんなことぐらい、って。ぐらい、ってなんだ。ぐらい、かどうかを決めるのは私の人生の責任なんて取ってくれない知らない他人じゃなくて、私だー。私の悔しさは私だけのものだー。わたしは、悔しい。


ライブ当日、コロナによる制限で思っていたより短かったライブ時間に動揺して放心してTwitterの感想を見る気持ちにもなれなくて一人になりたくて泣きながらちょっと寝て、アーカイブで2周目に突入してぐずぐずして、ちょっと落ち着いて、Twitterの感想にいいね!しながら、寝るか、って思って目を閉じたけれどどうしようもなく悔しさが湧いてきて午前4時ぐらいに書き殴った。やっと寝れた。


飲み込んだであろう気持ちを悔しさを、勝手に少しでも分けて持てればいいなと思って書く。

本当は、ぜんぶぜんぶ全身に浴びたかった、360°ライブハウスに音に包まれるみたいな感覚。無限に高く届きそうな気持ちで手を伸ばしたかった、人差し指を拳を遠くまで突き上げたかった。照明でぎゅっと自分の視界が敏感になって、目を瞑ってゆらゆら聴いていてもそこにいるなあって思って、一部になってる感じ。豊洲PIT、行ったことないけど、広くて気持ちいいんだろうな。
私だけの視点で、私と藍坊主の大切な特別なライブの記憶をつくりたかった。

こんなに、手を高くあげること、日常で無いんですよ。おい!おい!なんて、大きい声出さないんですよ。感情全開で笑わないんですよ。感情全開で泣かないんですよ。
感情のレンジが振り切れる瞬間も情けない泣き顔もほっぺたが痛くなるぐらいのにこにこもまるっと受け止めてくれる懐の広いライブハウスという場所と、ライブという空間が私はずっと好きだし、ずっと助けられてきたし、だから頑張れていたし、欠かせない。
ライブに行けずブレーキ掛けまくり状態がもう一年半以上続いていて、あそこで爆発させていた私の感情はどこに行っちゃったんだろう、どこにもいけないままでいるんだろう。

私のっていうかおそらく画面越しのみなさまの、ぐちゃぐちゃな笑顔とぐちゃぐちゃの泣き顔にまみれたいっぱいの客席で、藍坊主へのすき!!!!を伝えたかった。伝われーーーー。

拓郎さんの通常運転のMCとそれを無の表情で聴いているメンバーの顔を見比べながらにまにましたかった。

たくろーさーん!ってたくさん呼ばれながら、ぶっ叩いてる姿を見守ってにこにこして、ねえ!!楽しいです!!!の顔をしたかった。

ここに居るのでどんとこいです、大丈夫です、てっぺん目指しましょうね!!!!ってこれからの藍坊主と顔を見ながら約束したかった。

それぞれの形でたくさんのありがとうとがんばれの気持ちを、さいこーたのしー!!!!の爆発を、
この日までの藍坊主も。続いていくこれからの藍坊主も。拓郎さんも。これまで藍坊主を大切に思ってきたスタッフも関係者も。ファンも。その景色を、光景を、見届ける権利があった。

それを、奪う権利なんて、ほんと、どこにあるんだろうか。ずっと意味わかんない。ずっと意味わかんない!!!!!くそ不条理なフィクションものかよっておもう。理不尽すぎる。そんなことあって、たまるかよ!!!!!

やっといっとき気持ちを解放してぐちゃぐちゃに笑って泣けるかもしれない。それはもちろんライブが観れた嬉しさとか拓郎さんが脱退してしまう寂しさとかが最初にあって、だけどそれだけじゃなくて、今は特に、その人それぞれの日常や事情や気持ちを抱えてやっっっっと!!ここまでたどり着いて、そういうものと混ざり合って、の、嬉しさ楽しさ寂しさ、です。
気持ちを代弁したいとかそんな意識高いあれではなくて自分の事情で自分のために勝手に悔しい。

脱退が発表された日もライブまでもライブの時もライブ後も、もちろん事実としては理解しているけれど、とにかく実感が湧いてこない。その先、を想像しようとすると気持ちがひゅんっってなる。

藍坊主のことも拓郎さんのことも応援する気持ちは変わらないし、幸せになってほしい元気でいてほしい音楽を好きでいてほしい彼ららしくいてほしい。
それでも、たぶん彼らの次のステージを無理矢理にでも目撃して一度打ちのめされないと、私は前に進めない気もしている。
彼らはもう先に前を向いてるって分かってるけれど。ゆっくり追いつきます、ごめんなさい。


ルノレコーズを立ち上げて独立した時、そこからリリースを重ねていく時、多くを語らずとも時には苦しそうにもがいている彼らを見て、フロアにいるひとりになることで少しでも寄り添えてる気持ちになっていました。
今は、そこに立ち会うこともできない、それがすごくもどかしい。
それでも、どうか私たちを頼ってほしい、信じてほしいっておもう。


ほじコラムも読んだ。

力を貸してくださいって言ってくれて嬉しかった。伝える言葉が、えらいなぁぁ優しいなぁぁ。ありがとうございます。

また、よんちゃとかでお酒を飲みながら、電波に乗らない話をゆるゆると話しながらくだまきたいな。あの時ほんとしんどかったねよく超えたねって、お互いに称え合えたらいいな。


余談ですが、ライブ配信中
大画面で見たいのでTV→でもクルクル止まるのは避けたいので720pまで画質を落とす→止まらないけどモアレがーーーうおーー
って感じだったのですが(うちのネット環境のせいかもしれない)
アーカイブ観たら、画質良い!モアレってない!ばちっとピントが合う感!この一瞬でスイッチング変えた?って感じの。で、2周目で落ち着いて観られているせいかもしれないけれどアーカイブ良かったのでぜひおかわり推奨です。

コロナが120%悪い事項についてのクレームでした。まじでコロナくそ!!!!!



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