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Photoshopよくばり入門 に込めた想い

ご無沙汰してます。出版が決まり、ずっと執筆をしておりました現役グラフィックデザイナーのsenatsuです。

この度、インプレス社さまから、Photoshopのチュートリアル本、
「Photoshopよくばり入門」を出版させて頂きました。

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こちらの記事では、既に本書を持っているよという方も、これからの方にも、少し愛着を持ってレッスンに取り組んでもらえるよう

著者が本書に込めた想い6つや、ちょっとした小話までを書く、箸休め記事になっております。 もしよかったらお付き合いください!

それでは、どうぞ~。

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普段私は、企業さまの広告制作に携わるデザイナーをしながら、
趣味でカメラを購入し、写真を撮ったり、作品を作ったりしています。

本書では、デザイナーの視点と、作品作りをしている視点から、レッスンをご提案させて頂きました。
お仕事にも趣味にも使うシーンを想定して、「ここは理解しておきたい機能」から「基本機能を応用した早業」に至るまで、選りすぐりのレッスンで構成されています。 

もっともっと入れたいレッスンがあったのですが、280ページには収まらなかったので、他の頭の中のアイデアはこちらのnoteで投稿していきますね。

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なるべく効率よく、最後まで続けて学んでいただけるように、
終盤のレッスンになるまでは、レイヤー数を少なく絞るなど、集中力が続くようにしています。
私自身、初心者のころは、教本を開くとすべてが見慣れない単語で、さらに見慣れないインターフェースの中を探すのが、広大な海に投げ出されたように感じました。
きっと簡単なことなのだろうけど、1ステップずつが途方もなかったです。

そこで、本書では積ん読(つんどく)にならないよう、レッスンごとに簡単にできる方法を考えました。(これとっても難しかったです…)

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読んでいただく読者さまとの文字でのコミュニケーションを円滑にするために、
美術の基礎をおさらいできるページを設け、知っていて当たり前として使われる用語に潜む難しさに目を向け、理解の壁を取る工夫をしました。

「色の破綻ってなんですか?」「コントラストがやわらかいと何がいいんですか?」実際に、フォトウォークなどに参加したときに頂いた質問です。

例えば、明暗や彩度、コントラストなど、美術畑出身の方たちには馴染の深い言葉ですが、趣味でカメラを購入して、「さぁこれからやるぞ!」という方には、「説明はできないけど、なんとなく知っている」くらいの言葉の場合があるということを知りました。

そこで本書では、デッサンを用いたアカデミックな説明ページを設け、知識量の差を平らにしてから、レッスンに入れるようにしました。

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とはいえ、限られたページで的確に説明するためには何を作ればいいか、とても悩みました。そんな時に、画学生時代の講評の際にいわれた、「お前のデッサンは鉄を書かせても豆腐のよう。」という苦い思い出からヒントを得て、六角形の線に明暗をつけて、立体にする図解を使うことを思いつきました。

写真はシャッターを押した瞬間から、無数の情報が刻まれ、ありのままが取れます。その膨大な情報に振り回されずに土台を見抜くのは、実は難しいことです。

なので、それを真っさらな白い紙と、線に置き換えて説明することで、情報量を絞り、理解の近道を作ることにしました。

基礎の理解が深まると、色んな場面の応用に繋がるので、是非読んでみてください。

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上記で少し触れましたが、私はフォトウォークに参加したりなど、写真が趣味です。
また、SNSを通じてたくさんの写真家さんたちと、お写真を通して交流がありました。

そこで、本書では写真を愛する写真家さま達にお声かけをして、
多大なるご協力を頂き、たくさんのシチュエーションをお借りすることができました。

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なんと、ご協力いただいた写真家さま、モデルさまは総勢23名にもなります!

ストックフォトなどの商業用ではない、実際の日本の風景や、愛のこもったお写真で練習ができるのは、他に類を見ない本書だけの強みです。

みなさま素敵なお写真ばかりなので、是非クレジットを辿ってみてください。

(実は、ご紹介したい写真家さまリストはとても長かったのですが、ページに限りがあり泣く泣く全員にお声かけできませんでした…。)

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徹底して「初心者へのわかりやすさ」を追い求めて、細かな手順までを載せました。
Photoshopを使える著者が原稿をあげ、Photoshopを知らない編集者さまのデバックを挟み、
さらに熟練の編集者さまの最終チェックを経て、デザイナーさまが見やすくレイアウトしてくださいました。
さらに私自身も視覚的情報整理を得意とするデザイナーであることを活かし、自ら図解を作成するなど、
わかりやすさを追求し、一切の妥協を惜しみませんでした。

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レタッピー(ひよこの名前です)が綱引きをしながらパスを説明している図なんかもお気にいりです。是非、探してみてください!

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広告に従事している経験を活かし、読者さまのペルソナを作成、みなさまの目的をたくさんイメージして、そして今必要とされるシーンを選び抜きました。

写真のレタッチはもちろんのこと、
広報活動に活かしたい、作品作りをしたい、Youtubeをはじめたい、DMなどの招待状を自作したい
など、今読者さまがやってみたいことを考えました。

目指したのは、機能の使い方を学んでいるのに、自分事化できるレッスンです。

私自身、初心者のころに分厚い教本を買って、勉強をしていましたが、
「この作っている作例、いつ使うんだろう?使う場面くるのかな?」と正直なところ思っていました。

機能説明だけをするのであれば、どんな写真でもできてしまいます。

ただこの本では私が経験した「撮る・撮られる・作る」すべての視点から、実際に必要となったシチュエーションに重きを置き、機能説明が先行しすぎないように尽力しました。

「これを活かして名刺を作ってみようか」「展示会のハガキを作ってみようか」「そういえばあの写真を直してみようか」など
想像が膨らんだり、ちょうどピンポイントでやりかたかった事が載っている、嬉しい発見があると思います。

<購入者さまのお声一部抜粋>

お声を投稿してくださるみなさま、ありがとうございます!
#Photoshopよくばり入門  のタグで投稿いただけると、必ず巡回いたします!

本書のゴール

本書では皆さんにPhotoshopを理解して、活かしていただくことをゴールとしています。
さまざまなシチュエーションに対応できる基礎力を培い、その時だけ使えるのではなく、アウトプットしたくなるような作りにすることで、最後には読者さまの利益になることを目標としました。
本書を通して、皆さんの「作りたい・叶えたい」の手助けをさせてください!

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はじめての出版という荒波を、心のこもったサポートで支えてくださった編集部のみなさま、度重なる返却をきめ細やかにご対応してくださったDTPのみなさま、多忙なスケジュールのなか調整して印刷してくださった印刷所のみなさま、本当にありがとうございました。

そして、大切なお写真を預けてくださった写真家のみなさま、本書に華を添えてくださったモデルのみなさま、多大なご協力をいただき本当にありがとうございます。

1人ではこの荒波を乗り越えることができませんでした。とても素敵なお写真を預からせていただき、ひとつひとつ丁寧にレッスンに落とし込み、つらい時もお写真をみると、妥協せずに頑張ることができました。

最後になりますが、たくさんのアカウントがある中、私をこちらで見つけて見いだしてくださったインプレスさま、そして仲良くしてくださっている写真家さまモデルさま、本書を手に取ってくださった読者さま、重ね重ねありがとうございます。

あの時関われてよかったと思ってもらえるよう、これからも精進して参ります。

senatsu

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ここまで残っている方は、映画館でも最後まで席を立たない方だと見込んでお願いがあります。

実は、Amazonレビューが5件しかもらえていません。(記事作成時点)

編集部さまから、「レビューがつきませんね?」と圧をかけられt

もしよかったらレビューくださると、何徹もしてくださった編集さまが、いい夢をみれますので
下記のAmazon商品ページのレビューのほど、どうか!よろしくお願いいたします。


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またね!


インプレスさま視点のご紹介記事はこちら。


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