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ミニマリストファッションと私

どーも、1970年代生まれ、都内一人暮らし、ゲイのしおたです。note読んでると最初に自己紹介してから書き始める人が多いようなので真似してみます。何か理由があるんでしょうね。

この年末年始でいちばん興味を持っているのが、ミニマリスト。あれこれ調べたり本を買ってみたりしています。片付けブームには数年前の断捨離とかこんまりの時にしっかり乗っかって、考え方ややり方はだいたいわかったつもりでした。ただ単に所有物を処分することを「断捨離する」と呼ぶ人に対しては、自動的に「断捨離とは断行と捨行と離行のことであって…」と脳内でいちいち反論するわりに、自身の持ち物に対しては中途半端な実行具合ではあるんですが。

きっかけはホテルのランチブッフェ。クリスマス少し前に行ってきたのですが、やっぱりプルオーバのスウェットパーカで出掛けるべき場所じゃないよなぁと。とても格式の高い雰囲気だったとか、浮きまくったわけではないけど、その日の服装のせいで自分自身が心置きなく楽しむことができませんでした。
そう言えば秋頃にアフタヌーンティー行きたい!と思ってネット検索していたのですが、ほとんどがホテルのラウンジでやんわりドレスコードについてふれている紹介記事ばかり。んー着ていく服がないぞ、となったわけです。
ついでに思い出しましたが数年前の夏、ふと思い立ってタンゴのコンサートに行きました。ちょっと大人っぽい格好をしたかったのですが、Tシャツ以外のトップスで持っているのはせいぜいポロシャツ。仕方なく白無地のポロシャツに派手目の柄のショートパンツを合わせましたが、完成したのはタンゴを楽しむジェントルマンではなく、ビーチリゾートのおっさんでした。

単純な話、足りないのは「カジュアルではない装い」です。仕事用のスタイルはほぼ完成しているし、部屋着・パジャマは優先順位として最後。ジムの行き来のようなワンマイルウェアは当然カジュアルなので、そこを2軍感のないもので維持できれば、あとはカジュアルではないスタイル、つまり少し「きちんと感」のあるものを揃えれば良いんですよね。
で新年早々、ネットとリアルで結構服を買っています。
・ダウンコート
・シャツジャケット
・シャツブルゾン
・ダウンベスト
・Tシャツ
・スキニージーンズ
・サコッシュ
・ストール
これ全部で、ざっと2万円くらい。ほぼUNIQLOと無印良品で、冬物はセール価格でした。色は黒とチャコールグレイ。あとこれから絶対必要なのは靴で、実はもう買う物は決めています。

そんなに買い足しておいて、どこがミニマリスト なの?と自分でツッコんでいるところですが、ちょいドレス感のあるスタイルというのはミニマリストの方々に多いみたいでして、そこから学びました。私自身がミニマリストであるわけでも目指しているわけでもありませんが、もしかしたら今後そうするかもしれません。
最小限主義者って言葉はかっこいいですが、自分にとっての最小限(というか最適量!)はどのくらいかを考え続けることこそが大事だと思っています。テレビなんて不要!とか、ソファなんて捨てなさい!とか主張するのって、やっぱり変じゃないですか?好きで好きで仕方ない物、心から欲する物は人それぞれでしょうから。

その人が持っている衣服全体を指す「ワードローブ」なんて言い方、今はしないのかもしれませんが、ひとまず私のワードローブは
・総量を少なく
・色物減らしてモノトーン主体へ
・カジュアル一辺倒から脱却
・古過ぎる物は新しい物へ買い替え
という、ミニマリストっぽい方向へ舵を切ることにします。今年のテーマを「初」と決めたので、ワードローブのリセット、初期化と言えるかもしれません。

服装について書いてきましたが、意外と自分は服が好きなんだと気づきました。かけるお金や情熱がその道の人に比べたらもちろんすごく少ないのは自覚していますし、「服装は手段であって目的ではない」という前提は崩しようがありません。もちろんファッションが、生きる目的とするのに充分過ぎるくらい豊かで奥深く、歴史の長い文化であることも承知しています。
ただ、服は個性だ!自己表現だ!と多くの人が考えているらしいのに対して、私が服装で表現したいものがあるとするなら、他者への気遣いであったり、その場への敬意であったり、一言で言うなら「愛」なのでしょう。あなたに会えて嬉しいです、今日ここに来るのをずっと楽しみにしてきました、そんな気持ちを着こなしであらわせたら最高だと思うのです。

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