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Time for life, time for clockの解釈

こんばんは,Sano Chihiroです。

この記事では,先日InstagramとTwitterにアップロードした「Time for life, time for clock」の私なりの解釈を書いていこうと思います。

気になって見たくなった方はこちらからどうぞ~

ではこれから,
・私がこの作品を鑑賞すると
・この作品のテーマ
・この作品に影響を与えたもの
・あとがき
の順番で書いていきます。

私がこの作品を鑑賞すると

鑑賞コーナーに進む前に,一つだけ。
 鑑賞とは,作品の世界にもし入っていけるとしたら,または作品の世界観と生きるとしたら,私やみなさんがどう感じるだろうか,ということをただ楽しく想像することです。
 これから書くすべての記事のすべての文章は,「こういう風に解釈してくださいね」というつもりでは書いていません。一緒に楽しく想像できたら私は本当に嬉しいです。

もしよろしければ一緒に…

私がこの作品を鑑賞すると,

なんだか心臓がどきどきする。
なにかの生き物の心臓?どこか深くで今日も動いていそう。
豊富にエネルギーが出てくるような感覚がする。
暖かくなって,そのあと冷たくなっていくような
鼓動がゆっくりになると安心する。
恐竜の心臓?知らない生き物の一生を表現している?
どこにでもあって,どこにもないもの。
本能的に知っているけど,目には見えないもの。
心臓がゆっくりになると針が高速で回り始める。ふしぎー

という感想が出てきました。
 この作品はぐるぐる回る棒と,みんなで一緒になって動く立方体たちの二つの登場人物で成り立っているのですが,私は立方体たちのほうが気になっているみたいです。
 みなさんはどんな感覚になりましたか?もしよろしければ教えてください。

この作品のテーマ

 この作品のテーマは「時間と時」でした。時間というのは,時計で計測することができる,数値で結果が出せるもの。時というのは,主観的に感じる(状況によって早くなったり遅くなったりするような)時の流れのことだと考えています。

 だから,この作品では時間を象徴する時計の針と,時を象徴する心臓の二つを登場させています。これらが相互に関係をもちながら動いているのがこの作品の全てです。

 少し話が逸れますが,本川達雄さん著の「ゾウの時間 ネズミの時間」という本をご存知でしょうか。私は大学院の講義でその本を知ったのですが,その本の中では動物によって流れる時間が違うようだが,一生の間に心臓が鼓動する回数は同じであるという話が出てくるそうです。

 今回登場するどこかにある誰かの心臓は,心拍数が急激に変化します。それに伴って,時計の針の動きも早くなったり,遅くなったりします。それこそが,その誰かが感じている時の流れであり,時間なのです。

 そして半ば自然発生的に,生命と時間の関係というのもテーマになっていました。もしこの命が終わったら,時間はどうなるんだろう。その解釈の1つがここで出来上がったように思いました。

この作品に影響を与えたもの

 テーマでも登場した,本川達雄さん著「ゾウの時間 ネズミの時間」という本がこの作品に最も大きく濃い影響を与えているように思います。
 それと次の記事にも書く予定ですが,荒木飛呂彦さん作の「ジョジョの奇妙な冒険」も この作品を作っている時に頭から離れなかった,かなり影響を与えてくれた作品なんじゃないかと思います。
 最初の動機に「相対論を絡めた時計があったらおもしろいな」と思ったので,アルベルト・アインシュタインさんからも少なからず影響を受けています。
 TouchDesignerというソフトウェアを使って製作したのですが,その使い方を勉強している時にかなり参考にさせていただいた,比嘉了さん,および比嘉さんのホームページには大きく影響されています。第六回まで学んだ段階でこの作品を制作しました。
 ありがとうございました。

あとがき

以上が私から見た Time for life, time for clock の解釈です。
最後に,これを作り終えた瞬間に思ったことを記してから終わろうと思います。
お付き合いいただきありがとうございました。

私が生きている時間はどれほど早いのだろう?と思ってほしい。さらには,自分の人生,友人,家族の人生…見ず知らずの人,どこかに住んでいる動物,宇宙人…様々な生き物と時間に思いを馳せて欲しい。そして,自分をどこまでも広げていってほしい。

Sano Chihiro

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