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レストラン感想 セミーナ

概要

市電西8丁目駅から徒歩3分ほど、マンションの1階にあるイタリアン。北海道の食材を中心に北イタリアの郷土料理を提供してくれます。北イタリアでは酪農が盛んでありバターや生クリーム、チーズといったものを多用するのが南イタリア料理との大きな違いなんだとか。なるほど、確かに北海道の食材とは相性良さそう。

ゴ・エ・ミヨ掲載で、百名店にも掲載。札幌でも屈指の人気イタリアンです。

コース内容

生ハムのコンソメからスタート。生ハムの?コンソメ?と初っ端から面を喰らいましたがこれが思いの外澄んだ、しかしながら奥深い味わい。生ハムから取ったコンソメならもっと塩辛くなったりクドくなったりしそうなもんだけどなあ。多分言われなきゃ生ハム由来とは気づかないでしょう。

フォカッチャは外側パリッと、中身もっちりした食感。フォカッチャなのに使われてる油がごま油…?そんなことある…?いや、でも明らかにオリーブオイルじゃなかったんだよなあ。

生ハムとモッツァレラ。このモッツァレラが乳由来の風味がハッキリしており実に美味しい。生ハムは一般的なイメージと異なり穏やかな味わい。主役はモッツァレラで、生ハムはそれに寄り添ってるなという印象を受けました。そういえば最初に出てきたコンソメってこの生ハム使ったのかなあ。であればあの澄んだ味わいも納得。

フリコにチーズを掛けて頂きます。通常はじゃが芋なところを長芋で作っているところが面白い。長芋由来のシャキシャキしたアクセントが楽しい。

ヤナギダコのトマト煮。下にはポレンタ(とうもろこしの粉を熱湯で茹でたもの)が隠れてます。タコは味が濃く、またしっかり噛み切れるように調理されており美味。ポレンタの方は初めて食べましたが、粒のザラザラ感が舌に残りあんまり好きじゃない。まあこれはそもそもポレンタという料理がそういうものなので仕方ないです。

カズノコとキャベツのスパゲティ。初めての組み合わせですが美味しいですねえ。冬になって甘味の増したキャベツと塩気のあるカズノコが好相性です。

タチとマイタケのリゾット。フォカッチャ、先のスパゲティと合わせてパン・麺・米の炭水化物をコンプリート。濃厚なタチとマイタケ特有の香り、この組み合わせもまた秀逸。米もしっかりアルデンテ。

メインは牛のロースト。サーロインと言っていましたが、赤身の方が目立った味わいです。付け合わせの牛蒡が名脇役。バターで炊かれていてホックリした食感。甘味もありさつま芋のような印象を受けます。よくよく考えたら牛蒡ってほとんど和食でしか使われていないので、このような洋風の調味は新鮮。そういえば捕虜に牛蒡使った料理出したら木の根を喰わされたと問題になったみたいな話あったような。

メレンゲと生クリームを交互に重ねたデザートでフィニッシュ。イタリアンなので最後は由緒正しくエスプレッソにしましたが、そこまでコッテリしたデザートじゃなかったので、コーヒーの方が合ってたかもしれません。

総評

以上の料理が税込で8500円、サービス料はかかりません。
北海道を北イタリア料理で表現する、という言葉通り使用していた食材がほとんど北海道産だったのが印象的。ちょっと意外な組み合わせや、従来の材料とは異なるものを使用するなど、変化球はあれどいずれの料理もしっかり美味しかったです。

因みに今回は8500円のコースでしたが、6500円のコースもあります。金土日のランチは更にいくつかコースを選択できる他、20時以降であればアラカルトでの利用も可能です。因みに雪まつりの期間中はそれ以外の曜日でもランチ対応してくれるとのことです。

次訪れる時はランチのコースかもしくはアラカルトの時間帯に行って気になるものをいくつか注文という形を取ろうかな。
ごちそうさまでした。

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