見出し画像

世界最高のリーグはプレミアリーグ?

画像引用: https://twitter.com/championsleague?s=21

世界最高のリーグはプレミアリーグ?

こんばんは。
ルドベキアです。

前々回の記事でホームグロウン制度について勉強し、引き出しが増えたところでこれがどのような影響を与えているのか考えて行きましょう。

今回言及することに関して注意していただきたいのは、ホームグロウンの視点から無理やりこれらの関わりについて見ているということです。そのため、こんな考えもあるのかという気持ちで読んで頂ければ幸いです。

ホームグロウン制度とは

まず初めに、ホームグロウン制度とはなんぞやという方は、詳しく書かせて頂いた記事がありますので是非お読みください。

この制度に関して言えることは、HGPであるか否かに国籍は関係ないものの、HGPの割合はイングランド(ENG)国籍とウェールズ(WAL)国籍の選手が多くなることが推測できるという事です。

プレミアリーグにおけるホームグロウンプレーヤー(HGP)の優位性

さて、このルールを理解した上で私が感じたことは「プレミアリーグに所属するクラブにとってHGPって宝物じゃね?」ということです。

言い換えると、各クラブにはHGPしか登録できない選手登録枠が存在します。そのため、ホームグロウン制度によって「HGPの市場価値の高騰」が起こってしまうということです。

例えば、あるプレミアのクラブが選手獲得により中盤の人数が飽和したとして、年齢、能力、役割や給与が同程度と評価された場合、非HGPが優先して放出されると思います。
これほどまでに評価が同程度になることはないと思いますが、何が言いたいかというと、プレミアリーグのクラブにとって「HGPである」ということは獲得・放出の際に1つの判断材料となり、選手の市場価値を高めているのです。

これによる影響

ここまでで反論がある方も居られると思いますが、
・HGPはENG人・WAL人の割合が多い
・HGにより市場価値の高騰が起こる
ということが正しいと仮定して話を進めます。

ご存知の通りサッカーには、国の代表によるコンペティションも存在します。ホームグロウン制度によりENG人・WAL人選手の市場価値が高まることで、イングランド代表、ウェールズ代表は強化されていくのでは無いでしょうか。

実際にホームグロウン制度が導入される前の2010年と導入されてから10年が経過したの2021年のFIFAランキングを比べると、どちらも順位をあげています。

・イングランド代表:8位→4位
・ウェールズ代表:75位→17位

プレミアリーグの多国籍化によって脅かされた「サッカー発祥の国である」というプライドはホームグロウン制度によって回復しつつあります。

世界最高のリーグ

悪い言い方をすれば、イングランドは自国の選手に「HGPである」という付加価値を付けることで他の国の国籍を持つ選手との差別化をはかったのです。

今後この制度により若手のキャリアも確保され、ENG代表・WAL代表の選手に能力の高い選手が出てくれば、更にその選手は国外への移籍が難しくなります。

18-19シーズン、20-21シーズンの決勝が両者ともプレミアリーグのクラブであったように、これからはもっとプレミアリーグのクラブがフットボール界を席巻するのかもしれません。

(※あくまで私個人がホームグロウン制度の視点から見た感想です。もちろん違う視点から見れば違う結論に至ることもあります。)

人種差別との関わり

先に申しますと、このホームグロウン制度と人種差別の関わりはとてつもなく薄いと感じました。

しかし、他を排除するのではなく付加価値を付けることで自分達のプライド、信条を守るという考え方はこの問題に活かすことができるのではないかと思いました。
「他」を排除するのではなく「自」を高めることは結果的に、「自」の価値を底上げすることにも繋がるのでは無いでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?