映画館で映画を“体験”しよう。

トップガン マーヴェリック観た?
ヤバいよね。

Rotten tomatoesで97フレッシュだってさ。

批評家から97%の支持集めてるってこと。
一般ファンからは99%らしい。

ヤバいよね。

ところで、何でここまで評価されてると思います? 

脚本がいいから?戦闘機がカッコいいから?
それもあるでしょうね。

でも一番の理由は

みんな、映画館で観てるからなんですよ。


新作映画だから、原則みんな映画館で観てるってわけ。

トップガン マーヴェリックの「映画館の観客」へ向けた視覚及び聴覚効果のチューニングっぷりは本当に狂ってる。

アレは映画館で“摂る”ために生まれた映画。

映画館でソレを体験してしまった人間は、脳汁が沸騰して興奮のあまりスタンディングオベーションしちゃう。

その結果こそ、Rotten tomatoesに反映された数値。
脅威の97フレッシュ。

『トップガン マーヴェリック』は映画館で浴びられる“映像体験”の真髄を今一度、全世界に知らしめた。

何が言いたいかっていうと、映画館って体験をする場所なんですよ。
アトラクションです、アトラクション。

昨今はIMAXやDolby Cinema、ScreenX、4DXとか、ただの映像にプラスαで付加価値を付けたスクリーンなんかもあってさ、爆音上映なんかもその類いかな。

兎も角、シネコン業界の企業努力のおかげで「映像体験を摂取する場」としての映画館がその地位を確立しつつあるわけ。 


じゃあ、映像体験って具体的に何かと言いますと


例えば『ボヘミアン・ラプソディ』 

伝説のロックバンドQueenの伝記映画ですね。 

彼らのライブはもう2度と開催されることはないでしょう。

しかし、ライブの“疑似体験”は映画館で浴びることができました。 

ここで登場するのがIMAXシアターです。

IMAXシアターは右から、左から、上から、斜めから音が出る。そして前からも。 
特殊な音響システムで全方位から音が聞こえます。

凄くない??????? 

全方位だよ。 

スクリーンでは、ラミ・マレック演じるフレディー・マーキュリーが熱唱してて

その魂震わす歌声が

彼の奏でるボヘミアン・ラプソディが

スクリーンから

否、彼から、聴こえてくる。

なぜなら、前方にもスピーカーがあるから。 
そう、IMAXシアターならね。

コレが、映画館によってもたらされる“映画体験”です。

はい、分かってます。
もちろんこんなもの、ただの一例ですよ。

「そんじゃあお前IMAXやその他付加価値のついたスクリーンじゃないと映像体験ってできへんのか????」 

って言いたげですね。あなた。



うるせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!




そんなわけない。

付加価値は所詮、付加価値。 
付加価値などなくても映画館は強い。 
ラーメンに味玉が無くてもラーメンは美味い。 

 
例えば『冴えない彼女の育て方 Fine』

同人ゲームの制作に青春を賭けた少年少女の淡い恋を描いた人気アニメの完結編にして劇場版。通称冴えカノ。 

知ってる?冴えカノってむちゃくちゃ面白いんです。
原作者の丸戸史明は彼がエロゲライターやってた頃からファン。 
『この青空に約束を─』で1度涙腺壊されて以来、勝手に旧知の仲だと思ってる。 

話はそれたけど、まぁつまるところ感動するだけの只のアニメ映画。

でも、そんなアニメ映画にだって唯一無二の“体験”はある。

長きに渡りセンチメンタルな恋模様を綴ってきたアニメシリーズを締めくくる感動のフィナーレ。 

幕引きと共にスクリーン全体が明るくなったや否や、なんとこの映画の俺の観た回では拍手喝采が起きた。



いや、正直めっちゃビビった。

でも、凄いよ。


何がって

思わず拍手したくなるほどの映画に出会えた人間が、スクリーン全体にひしめき合ってるって凄い。

数百人単位が同じ空間で“好きなもの”を共有できる体験ってすげぇ幸せでしょ。

人生で数回有るか無いかの体験。

映画館なら2000円かからずして体験できる。 

コスパの鬼。 

2000円ポッキリ握りしめて幸せになれる場所ってサイゼリヤと映画館くらいしかないだろ多分。




だから

映画館って楽しいんですよ。

同じ空間で同じ体験を知らない人達と共有して帰る不思議な場所。

スマホで目の前に映る映像を無機質に眺めるだけの映画ってもったいないじゃん。 

どうせ映画見るなら、“体験”も買わない???

上のツイートは筆者の私見。

派手な演出は人間の脳を狂わせる。

パチンカスは赤より金、金より虹の方が好き。

交感神経を壊すには、派手な方が効く。

映画も派手に観ようぜ。

映画館で。

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