![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/121932505/rectangle_large_type_2_8209b0231d2687d845cf1cc08f4f3a44.png?width=1200)
blue
駅のピアノの音ひとつ
あなたが奏でる音に似ていたから、
探したくなってしまったのに
そこにいるのは違う人。
あなたがドライブでよくかけていた音楽
スマホで見つけたら
次にいけずに流してしまうのも
きっと、あなたを知ろうとしたときの癖。
あーあ、いつまで経ってもあなたが抜けてくれない
あなたのことを好きだった頃がどうしても染み付いているの
あなたを忘れられないとかそんなことじゃないの
ただ、あなたといた時に知った "あなた" が
染み付いちゃっているの
それだけなの
毎日じゃなくて時々の「おはよう」のLINE
そのくらいが心地よくて、似た価値観だって喜んだっけ
ときどきのあなたの声と交わす「おやすみ」
切っちゃうときの少しの寂しさもちゃんと覚えてる
あなたと飲んだサイダーも飲みかけのままで冷蔵庫
あのサイダーの炭酸みたいにあなたが抜けてくれたらいいのに
あなたのことを好きだった頃がどうしても染み付いているの
あなたを忘れられないとかそんなことじゃないの
ただ、あなたといた時に知った "あなた" が
染み付いちゃって
空に寂しいだけ。