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色華

寒空の下 懐かしい顔馴染みを伺うための支度ひとつふたつ
誰かに言われた言葉ひとつふたつ数えて
あの子がかけてくれた言葉も
大事に抱えていくよ

色ひとつ決めるにも貴方がよぎった
きっとそれはいまもまだ。
後ろめたさを隠す、そんな言葉ばかりを選んでいた
いつまでも隠せないのに

何度も繰り返した "これでいいのか"
あの子にこぼした言葉も
あの子がおしてくれた背中も
間違いじゃないって誇れるように
これがいまの私と在れるように。


色に映る花束を纏うは睦月
「完成形のすべてをあなたに写してほしい」
なんて勝手な思い。
あなたの目に映る私は何色でいれるだろう
瞳に映る世界だけを描かないように
その日だけでも褪せた過去といまに色を宿せるように



髪を結いで口紅をなぞる朝
寒さを背に色づく身なり
少しの緊張と不安とこわさ

華やかな袖に隠す指先
あなたはなにを言うだろう
何を思ってなにを隠すだろう

私は何を伝えられて何を言わないでおけるだろう
ちゃんといつも通りでいられるかな


色に映る花束を纏うは睦月
「みてほしい」なんて自己満足にすぎないから
だから、なんにも気にしないでそばにいて