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詩、もしくは体験したことに寄せたもの ※フィクション部分もあり
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2022年3月の記事一覧

[沈む]

あなたは「またね」とよく口にする。
決して、「また明日」とは言ってくれないんだ。

あなたと過ごす回数は多いのに、
時間にしたらなんてことない時間だ。

あなたと一緒に夜を迎えても、
一緒に朝を迎えることはない。

一瞬でもその頭の中をあたしだけにしてみたい。
あたしに誰を重ねてるの。

いつもそっけないくせに、
ふとしたときに愛おしそうにあたしをみる。
ひどくずるいあなた。

「またね」なんて言

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[通知]

空に願うように、何処か足りなくて
夢に沈むように、あなたに酔う

空白なような、夢見なような
"あなた" の言葉ひとつに踊らされる

静かな夜に沈む
まぶたを閉じる、今日をおわるために
ふいになる通知音とスマホの明かりに
期待してしまいそうになる

片想いなはず、ときどきこっちをみるの
やめて、もう期待はずれに溺れたくない
そう思うはずなのに、スマホに何度も気を取られる

もうやだな。
やめたいな

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