[沈む]

あなたは「またね」とよく口にする。
決して、「また明日」とは言ってくれないんだ。

あなたと過ごす回数は多いのに、
時間にしたらなんてことない時間だ。

あなたと一緒に夜を迎えても、
一緒に朝を迎えることはない。

一瞬でもその頭の中をあたしだけにしてみたい。
あたしに誰を重ねてるの。

いつもそっけないくせに、
ふとしたときに愛おしそうにあたしをみる。
ひどくずるいあなた。

「またね」なんて言葉もひどくずるくて。

ずるいなんて、なにもかもあなたの所為にしてる
あたしも狡いな。