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MASSARA|感想文とカスみたいな考察②

前回ね、考察書きますって書いたんですけど、考えれば考えるほど、この舞台って単純明快かつ観客の経験によってかなり感じるものが変わりそうだなと思いました。

なんで、ほぼ感想文です。

結論、私はこの舞台って明るい希望の物語で、みんな明日も自分らしく生きような!という話だと思っています。

突然自分語りするんですが、私は前職の時に、自分は何もできないからとにかく頑張らなきゃと必死になって仕事に集中しすぎた時期がありました。
基本リモートワークで会社も激近だったので、映画テレビ、音楽聞くなどエンタメを浴びる余白を全く作らず、仕事ばかりしていました。

ある時ふと、最近音楽聞いてないな…と思い、なんとなくKing Gnuの白日を聞いたら、ボロボロ泣いてしまって。イヤホンをつけて再生ボタンを押す、たったそれだけで”音楽を聴く”という何故か忘れてしまっていた自分の好きなものを取り返せたことが嬉しかったんです。(白日含め嘘松すぎる展開で申し訳ないですが実話)

長々と書いてしまいましたが、何が言いたいかと言うと、ほんの小さな出来事が自分の人生を彩ってくれているし、それが自分を取り戻してくれるトリガーになるんです。

ケイは自分には色が無くて、みんなに染めてもらっていた色がどんどんなくなっていってしまうような気がすると言っていたけど、私としてはそれは少し違くて、本当は色がありつづけるのに自分が見えなくなっていただけなんじゃないかなと。

だから5人と再会して、思い出話に花を咲かせたことで、病室に少しずつ色が戻って=自分の中に存在した色を取り戻していき、明日のことを少しでも考えることができたんじゃないかなと思いました。

ある日突然、劇的に人生が変わることなんて早々無くて、きっと病室に集まった6人の明日だって昨日とほぼ変わらない。でもほんの少しの幸せのカケラたちが自分の人生に彩りを与えてくれるし、自分を支えてくれています。

小さい頃に憧れた”何か”に、いつからか自分はなれないと気づき、現実的な妥協点を探る。そうやって折り合いをつけながら、みんな大人になっていく。それって一見悲しい気がするけど、それでも大人は割と今を楽しく生きているんです。

なりたい”何か”になれたらそれが一番かもしれないけど、何かになりたいともがいたその”時間”や”過程”や“出会った人たち”が、自分にとって一番大切なものだったと振り返って思うわけです。

それを改めて教えてくれる舞台でした。

最後に7 MEN 侍のみんな、素敵な夏をありがとう。みんなのおかげで、この夏の思い出が私の人生を彩って、明日も頑張ろうと思わせてくれます。

美味しいものたくさん食べて、会いたい人に会って、やりたいことやって、あったかいお風呂入って、ふかふかのお布団で思う存分寝てください。

これからもずっとついていかせてください。愛してるよ〜〜!

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