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つきまとわれ注意

奴の存在は知っていた。
全貌がはっきりと分かっておらず、対処に難航していることも。
自分にも関係するかもしれないと常々思っていた。
でも存在に気が付いた頃には、時すでに遅し。
私はもう奴にロックオンされていたのだった。

この夏、感染症法上の位置づけが5類に変更となった流行り病に罹ってしまった。流行し始めてから数年。自分にできる感染対策を行い何とかここまで持ちこたえてきたが、初夏の辺りから夏バテ気味だったので免疫力も下がっていたのだろう。無念である。

私が恐れていたのは奴。感染後に症状が長引く、いわゆる「後遺症」。その影響で学校の休学・退学、仕事の休職・退職等、日常生活に影響を受けている方は少なくないそうだ。まだ治療法については研究の最中で、一人一人の症状や既往症をヒアリングし、それに合った対症療法を行っている場合が多いとのこと。

私も感染から約4か月が経過した現在、まだ普段の生活に戻れていない。頭痛、倦怠感、頭が回らない・考えがまとまらない感じ、気力の低下、脱毛などの症状がある。でも、結論から言って、後遺症と判断されていない。後遺症の定義上、全てにあてはまらないからだと見られ、それは他の病気の可能性があるから。現在ある症状の中には、感染前から見られた物もあり(頻度や強さは異なる)、そうなると後遺症とはみなされないようだ。

1ヶ月後までは症状が残るだろうと予め予想していたので、定期的に通院している病院にて「以前から続いている症状やストレスによる物」と言われても割と落ち着いていた。感染後や症状が続く場合に行うと良いと言われているセルフケアを続けて様子を見ることに。

3ヶ月が経とうとする頃、後遺症を対応している医療機関に1度診てもらった方が安心かもしれないと、近隣の内科へ足を運んだ。どのような診断になるのかとどぎまぎしていたが、鼻のレントゲンを撮り副鼻腔炎の薬を処方された。その後、数回通い、アレルギー性鼻炎、過敏性腸症候群との診断で治療を継続中。

感染してから今まで、自分の身体の状態に右往左往してしまった。後遺症と診断された方の中には、様々な治療法を試し年単位で治療を受けていたりする方もいるようなので、私も長い目で自分の身体と向き合っていきたい。この時間はこれまでにたまっていた疲れなどを流すような浄化の時間になりえるのかも。

また、どうやら自律神経のバランスを崩しやすいタイプは後遺症症状が出やすいとの情報もあり、私はそれに当てはまっているのかとも思う。

いよいよ寒くなってきた今日この頃。私は冬眠のような生活を送る予定ですが、みなさま体調を崩されぬよう、お気を付けください。

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