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心地よい熱を受け取る

手書きフォントが使われたデザインや、作った人の顔が見える物。
私はそういった物に目を引かれることが多い。
きっと文字や物などを通して人を感じ、それに反応するからなのだと思う。

先日、友人のX(旧Twitter)アカウントに手作りの手袋たちが掲載されていた。私は手袋の写真に目が釘付けになり、思わず友人にDMを送付。商品のような仕上がりに見えたけれど、聞いてみると販売はしていないとのこと。それでも、購入希望の私に販売してくれると言ってくれた。

勝手ながら、私の中でその友人をイメージする色は赤だ。おそらく本人が好きな色は青系かと思うけれど。暖炉の火みたいに空気を伝ってほんのりと暖かさを届けてくれる。静かさや落ち着きがあるけれど、それだけではなくて、行動力や意思を伴う熱を持っている感じ。お礼の品物を探していた時には、深みのある赤いパッケージのコーヒーを見た瞬間にその友人の顔が浮かんで即決した。

今日は、手作りの手袋を受け取る日。友人の数少ないお休みに、直接渡してくれることになった。

私はこのところ必要最低限の外出のみで、数か月ぶりに電車へ乗った。駅で聞こえる音が大きく感じたり、理由は無いけれど焦るような感じがしたり、緊張しながら待ち合わせ場所に到着。友人と会えた時はほっとした。いつにも増して挙動不審で言葉がなかなか出てこなくて時間を取ってしまったかもしれないけれど、嫌な顔をせずに対応してくれる友人は、私にとって安心できる存在。
※近況についての詳細は、前記事へ。
https://note.com/_only15minutes/n/nba822fa8eed7

手作りの手袋

受け取った手袋は、写真よりも素敵に見えた。メインのグレージュのような灰色もライン部分の落ち着いた青も、とてもきれい。私の好みがはっきりと反映されているよう。友人が心配していたサイズも問題なし。手にはめるとほんのり暖かく、心地よい熱に包まれているようだった。

今日は夕方に少し嫌なことがあったけれど、この手袋を見たら気持ちが少し落ち着いた気がする。きっとこれからも、私に安心を与えてくれそうだ。

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