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ep.20 いてくれる、ここで会えるというだけで

職場近くで長いこと工事がおこなわれている。

灼熱の夏も、風吹き荒ぶ極寒の冬も、朝早くから、その現場で警備をしてくれているおじいちゃんがいて。丸めがねにヘルメット、身長やや低め。そのフォルムは恐れながらもドラえもん。

はじめは会釈して通り過ぎてしまっていたのだが、最近あいさつしあう仲になってきた。「おはようございま〜す」とぺこりお辞儀すると、ついに「はい、いってらっしゃい」と声をかけてもらった…!こ、これはシンプルにうれしい。

こんばんは。たまです。

名前や誕生日も、きっとこのまま知らないことだらけなおじいちゃんだけれど、どんどん建設されていくビルを見ると、なんだかちょっぴり寂しいわたしです。


ここは、小さなラジオブース、あるいは寝る前の談話室。金曜日は枕元のおとも「今夜の1曲」をお送りいたします。


今夜の1曲

Harry StylesMatildaを。

だいじょうぶだよ、苦しいところには戻らなくていい、と"マチルダ"に語りかけるこの歌。あなたの話をぼくはここで聞いているから、ということだけでも、音楽を通して伝えたかったというハリー。

変わらずここにいてくれる。いつもここで会える。ただただ話を聞いてもらえる。そんな安心が日常にあるだけで、凍った心をすこし溶かすことができると思う。優しい歌はきっと世界中の”マチルダ”を今日もあっためている。


わたしの街、週末は20℃近くまであがる、うららか天気予報のようで!春服はじめちゃおうかな、なんてすでに今日から浮かれています。

年度末のピークで遅くまでお仕事があった人もいるのかな。どうぞ週末こそはよく食べてよく寝て過ごしてね。今週もおつかれさまでした。あなたも、わたしも。


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