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短歌ないし俳句【夏】10編+α

【壱】〇
浴衣きた きみのうなじの 後れ髪の
あせばむ肌に 鳴きやまぬ蝉

【弐】★
アスファルト ゆらゆら揺れる 陽炎や

【参】〇
清流の 流るるままに 身をまかせ
小鮎うれしき 飛び跳ねたらん

【肆】
花火照る きみのよこがお 追いかけて

【伍】
嘘でいい 波のしじまに 耳すませ
仮面の奥の きみ見る怖さ

【陸】★
百日紅 こうべをかしげ 夏告げる 

【漆】
みつばちや 花粉をつけて どこへゆく
花という花 惑わされては 

【捌】★
風薫る かどわかすのは 白い肌

【仇】〇
夏の夜の 風がやんでは 酔いしれて
君ねむる月 枕にうもれ

【拾】
昔みた 蛍のひかり 母の顔
老いた子の目に うつるは涙

※一部、季語を入れることができなかったり、夏の季語じゃなかったりしま   す。大目にみてやってください。

【おまけ➀】
緑蒸す 迫りくる山 ハイウェイを
車とばして 夏うたながす

【おまけ②】
夏の夜の 夢に溺れて 泡に消え

【おまけ川柳➀】★
扇風機 独り占めして ビール飲む

【おまけ川柳②】★
肝試し 怖くないけど 怖いフリ

この後ろに(あなたの袖を 掴んでみたり)ってくっつけると短歌になりますね。好きな人とくじで一緒になったりしたときに、身覚えないでしょうか。

【おまけ川柳③】★
なつやすみ ラジオ体操 ゆめのなか


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