【制作過程公開】タイポ素人がタイポ展に挑戦したら超絶かわいい作品ができた話
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こちらの記事でお知らせしたタイポ展が、満を持して今日からスタートしました。
文字好きによる文字好きのための新企画始動！
モノの形が抽象化されてできたものから、「ひらがな」のように元となった漢字を崩して成り立ったものまで、文明によって様々な進化を遂げてきた「文字」。
その成り立ちには一文字一文字意味があり、個人の思考をより広く伝達させるために成立しました。
近年では文字を伝達する役割としての意味合いから発展し、「タイポグラフィ」は表現技法のひとつとしてその地位を確立してきました。
クールに、楽しく、穏やかに。
今回デザインフェスタギャラリーでは、線で構成される奥ゆかしい「文字」との戯れの世界を濃縮した企画展を初開催いたします。
（公式サイトより）
当初はゴールデンウイークに合わせて開催される予定だった本展ですが、開催場所であるデザインフェスタギャラリーがお休みになったこともあり、夏まで延期となっていました。
普段はデザインフェスタのボランティアスタッフなど裏方ばかりやっているので、企画展への出展はもちろん、作字を作品にすること自体初めてです。消しゴムはんこで名前を彫る時に名前をイメージしたレタリングを作っていた程度。
ひとりでイチから考えるのは難しかったので、賢く助けを求めてイラストを描いてくれる友達と共同で出展することにしました。「超絶かわいい作品ができた」のも、彼女のおかげです。
今回は来られない人も多いだろうということで、新作グッズを作るのははやめて、過去作のみの販売としました。グッズがない代わりに、制作過程の画像を公開したいと思います。
ちなみにスズリのみちらっとグッズを出していますので、来られない方もぜひご利用ください☺️
セアトル製菓
今回コラボしてくれたせあたは、本人もイラストもゆめかわいいイラストレーター女子大生。ボランティアスタッフを続けていて知り合いました。
こんなイラスト描いてますが、実は湯水のようにビールを飲みます。原宿カワイイ展の出展経験もあって、パステルカラーな作風は私には作れない世界観でした。
共同での出展が決まったとき、徹底的にゆめかわいいものを作りたくて、とりあえず「ゆめかわいい」を作字してみることに。
学校のレジュメの裏に適当に描いたうさぎモチーフ。消しゴムはんこにもしやすいようにと思ったんですが、結局ラフ画のままです。
ここから派生させて、タイポ展のテーマである「セアトル製菓」のロゴマークに生まれ変わりました。
耳まで文字にするか迷ったんですが、結果これで大正解。鼻としっぽも消しちゃったけど、スタイリッシュ感増した気がします。ビビットなピンクがよく映える〜（自画自賛）
ちなみに、こちらはしっかり消しゴムはんこになりました。
ということで、「セアトル製菓」のオリジナルお菓子、のパッケージを、制作秘話と共にご紹介します！
ラムネ
最初は製作者お気に入りの作品から。
この作品は、まず文字からアイデアを絞りました。写真はまだネッシーもお菓子もアイデアに出ていない頃のラフ画。
ゆめかわいいというキーワードから、魔法イメージのレタリングを試みたものでした。まあ、ラフ画ってこんなもんです。
そこからネッシーという発想が出たときに作ったのがこちら。
ネッシーモチーフのお菓子はまだおっとっとのアタリくらいしかないのでは？アイデア次第でいくらでもかわいくできる万能キャラな気がする。
ネッシーをイメージした明るい緑と、ネス湖をイメージした水色で作ってみました。ドットはネッシーの模様のつもりでしたが、今思えばラムネっぽさが出たかも。
文字からイメージしてせあたが作ってくれた制作過程は、総柄のラムネが文字にもよく合うパッケージになっていました。
「ネッシーも陸に上がる美味しさ」というコピーに寄せて、ラムネの陸を作ってくれたの最高です。
これを見てちょっと思いついてしまった。
ネス湖の波を追加。というか、ネス湖だけでなく（飲み物の方の）ラムネにも近づきました。
これをもとに作ってくれた最終稿はこんな感じです。ぐっと軽い印象になりました。
ミラクルムーン チョコ＆クッキー
「ミラクルムーン チョコ&クッキー」は、最初に考えがまとまった作品です。ゆめかわいいといえば、か分かりませんが、食玩チックな可愛らしいものを製作しました。
ラムネと違って、これはお菓子のアイデアをベースに進めました。とことんオーソドックスなものを作りたくて、考えた案がこちら。
ありそうだけどありがちになりすぎないように。魔法の杖はありそうだけど実際には羽根の部分崩れる形だから、現実にはないんじゃないでしょうか。
魔法の杖は月と星がモチーフだったので、満月をイメージした文字にしました。今回はほぼ手書き…途中段階をご覧ください。
このあと完成品は、せあたらしい魔法少女を描き込んだものになりました。お菓子パッケージの構想を始めたときのイメージに一番近づいた作品だと思います。
フラミンゴ げきから味
最後は一番苦労した「フラミンゴ げきから味」。
お菓子というテーマが決まったとき、まずはモチーフを決めたくて、お菓子に合いそうな動物を考えていたんですが。パロディのパクリの違いって曖昧で、世間の目は厳しいのでなさそうなものをチョイスする必要がありました。
せ「フラミンゴはなくない？」
ピンクで、首でハート作るイメージもあってゆめかわいい！の代名詞のように思われました。
即採用されたものの、調べてみると、フラミンゴはラテン語で「炎」を意味することが発覚。意味はあんまりかわいくないんですね。どちらかと言えば艶やかな感じ？
なので、かわいい系はやめて路線変更、スナック系のお菓子を取り入れることに。ここまでは良かったんだけど、お互い未知の世界で、どんどん迷走していきます。
下の2枚は、塩湖に住むフラミンゴをイメージしてくれました。この正方形を上手く使いたかったんだけど…。
カタカナは工数が少なすぎて正方形には合わないことが判明。これ以降の文字案は見るのもつらくてほとんど残っていません。
延期が決まって良かったのは、塩湖から炎にモチーフを変換できたところです。
「ミラクルムーン」もそうだったんですが、カタカナの「ミ」はバランスが難しくて、なんでフラミンゴなんか選んだんだろうと思いつつ。魔法のランプから出てくる文字の感覚で完成しました。
私の中では完全にアラビアンな気持ちだったので、まさか北斎風のイラストが上がってくるとは思わなかったです。こんなのも描けるんだ！という感じ。せあたの才能に拍手。
おまけ
出展作品は以上ですが、さり気なく載せていたキャプションにもタイポ？らしきものがあることにはお気づきでしょうか。
何も考えずに作ったんですけど、なかなかお気に入りなのでステッカーにでもしようと思います。
それから、超個人的に趣味で作ったプラバンブローチも公開しておきます。私は「ネ」がめっちゃ好き。これ、もしかしてほしい方いますかね…？
クリックポストのダンボール…笑
そして最後に、ギャラリーを訪問できない方もいらっしゃると思いますので、搬入直後の展示の模様をお届けします。
購入者限定抽選プレゼント※受付終了
はじめての有料記事をご購入、お読みいただきありがとうございました！書いている時点では、買ってくれる方がいるのか不安です。
売り上げ金は、今回グッズを販売しなかった分出展料の足しにさせていただきます。
とはいえお礼がしたい！と思いまして、ご購入者さまに「お名前タイポ」を作らせていただきます。
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最後に、1年ぶり11月に開催予定のデザインフェスタでは、またまたボランティアスタッフとして参加させていただくことになりました！潜入記事をこのnoteで公開する予定なので、ご期待ください✌🏻
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