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叶わないこと、祈りをやめた日曜日

7.7

わんわん泣いた日から何日が経ったのか、わからない。私は自分なりに山を登って、なんども引き返しながらも下りおえた。前へ進めといわれている気がする。日常を変えたくて、海も森も、車窓から見える景色も、わたしの小さな世界の全てを見たかった。遠くへ行ったら、もう二度と帰ってこれない気がする。タバコばかり吸ってしまうけれど、お腹がすくようになって夕方に桃を剥いて食べた。まだ、料理をする元気がない。飲みに行くことも、眠らないまま公園で朝を迎えることも、逃避だと自分を咎めることがなによりもくるしかった。前へ進みたいとおもうほど、重荷になった思い出を海に放り投げてしまうような気がして怖かった。考えることは、体に毒だとおもう。眠らないことも、お酒も、タバコも。切りがないと割り切って上手に生きられるほど器用じゃないなんて、言い訳もしたくなかった。私はきっと、恵まれているのだと知るほどに自分の肩身が狭くなったりする。簡単な言葉でしか書けないけれど、とっても素敵な女の子に育ててもらった。今、この日記を書きながら明日はそろそろ歩こうと思っている。一歩ずつでいいから歩いて、少しずつ1日を走り抜ける勇気がほしい。私が一人で立って動かなくては、日々の景色は変わらないんだった。

一体、このぼろぼろの体でなにができるっていうんだろうと落ち込んでしまう。仕事で無理をきかせたせいでまだ二十代だというのに、病院代にばかげた金額を払っている。とはいえ足元をみていても、遠くばかり眺めていても、人は前に進めなくなるんだと気付いた。それと、私はへこんでる自分がキライ。できることならこの先また躓いても、ささっと忘れて立ち直ってしまいたい。嘘でもいいから、いつかほんとうになってしまうから、底抜けに明るくおてんばに生きていたい。

明日は、明日1日のことだけ考えよう。
どうせ生きるなら馬鹿になってやる、そうおもってただの1%にかけてみる。
なだらかに、ながれるように、流されないように。

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