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循環

昨日、進撃の巨人を全話Netflixで見終わった。
前から名前は聞いたことがあったが、昔1話目を見た時に身体が飛び散るのを見て観るのをやめた。
昔からゾンビ映画みたいな、身体がバラける映画はあまり好きじゃなかった。

先日友だちに勧められてもう1回見てみた。
最高に面白かった。身体は飛び散るが、それも気にならないくらいのストーリーがそこにはあった。

先週の土曜日に見始めて水曜日には最初から最後まで見終わった。OAD版も含めて。

大人の方は見ようとは思わないかもしれないが、あれは傑作だ。年齢構わず観るのをオススメする。

ストーリーを理解するためにはかなり集中して観ないといけないかもしれない。それくらい、簡単に理解できるものではない。しかし、そこが面白い。


さて、ここからは観た後の感想だ。ネタバレも含むかもしれないのでそこは承知の上で読んで欲しい。

まず、観ながら私が感じたこと
私たちが住む今のこの世界は、いつ終わるのだろうか ということだ。噂によると、今から110年後ぐらいらしい。その時私はもう後世を生きているだろう。この世界に産まれてくるかどうかはあやしいが。

進撃の巨人の最後は、色んなことを考えさせてくれる。
ある島を守るためにそれ以外の人類を滅亡させる巨人達は、まるで戦争兵器
それを先導するエレンは世界の英雄を演じる独裁者
そのエレンを守り続けながらも最後には止めようとする仲間たちは各国の優秀な指揮官
残されたある島の住人はこの世界を創り直す唯一の生存者

エレンの、仲間たちが幸せに長生きするようにという願いは、その優秀な彼らが子孫を残してこの世界を創り直すという願いだともとれる。
まるでSF映画かファンタジー映画のようだ。


この世界が滅亡する頃、今の私はもう生きていない。
今の記憶を忘れて、また新しい私が生きている世界なのだろう。皮肉なもんだ。
もし私が現世で子どもを授かれば、私の子どもはまだ生きている頃だろうか。

まあいい。
未来は分からない。
終わる頃に終わればいい。

少なくとも私はこの世界が終わればいいと思っている。終わって、また新しい世界が生まれるだけだから。そんなに嘆くことでもない。

世界は終わらない。
形を変えて、新しい何かがまた創られ、それが繰り返される。
寧ろ、哀しい循環が続いていることに嘆いた方がいいだろう。

終わっては始まり、また終わって、そして始まり。
この循環が終わることは、無いのだから。


こんな突拍子もないことを言い出して、どうする?
考えて、どうする?
何も、変えることはできない。

しかし唯一、考えることで変わることがある。
自分自身の生き方だ。
自分がどう向き合っていくかだ。

いつか終わるこの世界
いつかまた始まる新たな世界
循環していく、自分という存在

それらと、どう向き合っていく?

私には、まだ答えが出ていない。
何年も先になるかもしれない。
それか、永遠に分からないかもしれない。
ただ、それでも生きていくしかない。
そうだ、進んでいくしかないんだ。

エレンにだって、それしか出来なかった。
全てを知っている者は、進むことしかできない。


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