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【作詞】夢

(A)
今日もまた家(うち)に帰る
20年のルーティーンをただ辿る
それは変わらないのに
おかえりの数が減った

(B)
1人また1人と旅に出た
通知の数が減っていった
休日一緒に遊んだ公園を
お前は今も覚えてるかい

(サビ)
ああ虚しいよ
こんなにも2人が寂しいものだなんて
ああ忘れてたよ
こんな日々が当たり前のときがあったこと
あり余る子供部屋
思い出を敷き詰めた
それを物置と呼んだ

(A)
またご飯作りすぎたと
歪な笑顔が2つ並ぶ
残るおかずの保存
何度繰り返しただろう

(B)
部活後の服 学校のカバン
床に投げ捨てて茶碗を持つ
片づけがまず先だと言ったときの
ふてくされた顔忘れられない

(サビ)
ああ気付いたよ
子の存在が人を大きく変えるってこと
もう叱らないよ
だからどうか食卓をまた囲んで欲しい

(C)
きっといつかはお前たちが
俺の立場になるのだろう
そのときは声を掛けてやれるといいな
きっとありきたりなことしか言えないだろうけど

(サビ)
ああ愛してるよ
この人生のハイライトは絶対に
揺るぎはしない
お前たちと過ごした日々に決まってる
錆びついた缶の箱
ボロボロの紙切れに
父親になるって夢が
幼い字で書いてあった

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