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義母闘病生活 #1

今年の初めに旦那の母親が90歳で亡くなった時の記録です。彼女の最後を看取りました。旦那そして子供達のためにでもあるのですが(日本語読めないけど)、自分のためにこの場を借りて、彼女の生き様を示す最後の様子を記させてもらおうと思います。

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義母が私たちの住む町に引っ越してきたのは2019年の秋。この年の一年前、2019年冬に、彼女のパートナーが亡くなり、まだまだ元気だけど、緊急やもしもの時を考え、一人でいることへの将来に不安を感じ始めた義母。

義母はおしゃべり好きで、しょっちゅう家族や友達たちと電話していたけど、やはり一人暮らし、家族が周りにいないので寂しさが募っていったんだろう。

でも、3人の息子たちはそれぞれに所帯を持ち、住んでいる場所もバラバラ。

彼女の3人いる息子たちの誰かと近居したいという思いが募り、気がつけば、怒涛の早さで、もう前から全て決められていたように、トントンと物事が進み私たちとの近居生活が始まった。

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昔から絶対に老人ホームには行きたくないと言っていた義母。老人ホームは絶対に考えられない、それは彼女だけではなく彼女の息子たちも同意見。もし義母を老人ホームに無理やり入れれば彼女は気が狂ってしまうだろう。

長男は東海岸、三男は西海岸、そして次男私の旦那はその中間点。


三男のお嫁さんとは誰もが知っているほどの犬猿の仲。私の旦那ともあまり馬が合わない。長男の奥さんと義母は毎日電話をするほど。彼らの子供たちとも小さい頃から頻繁に面倒を見ている関係で、同居を提案したほどの仲の良さ。そして義母の住んでいる場所からも、車で数時間の場所なので引越しも楽。

なので、誰もが長男の住んでる町で近居と思うはず。

なのに、なぜ私たちのところに引っ越してきたのか……

第一の理由は、真っ青で大きい空と一年中ほとんど晴れている天候。そして私たちの町には至る所に、散歩や簡単なハイキングを楽しめる場所があること。

義母は生存中毎日、1.5キロ歩くことを欠かさなかった。そして、天候で気分が左右されるという気象病を患っている義母。

長男の住む東海岸は、秋から冬にかけての天気はどんより曇り空が続く。もちろん天気のいい日もあるけど、気温は低く、道も凍っているので一人での散歩はお勧めできない。散歩が欠かせなく、気象病持ちの義母にとっては辛い時期となってしまう。

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いつも天気が良く冬でも暖かく外で過ごせる私たちの住んでいるコロラド州にある町は、彼女にとって最適な町。(天候で気分が左右されることを気象病っていうんですね、初めて知った)。

第二の理由は、新しい友達を作らなくても、もうすでに何人か知り合いが近くに住んでいるので、寂しい思いをしなくて済むこと。

第三の理由は、私。もし彼女に何かがあっても、私なら落ち着いて対処をしてくれるだろうと思ってのこと。

以前、義母が腰を痛めて4週間ほど我が家で寝たきりになったことがあった時、未就学児の子二人を見ながら義母の面倒を誰の助けを借りずにした時以来信頼されているらしい。そして、義母と旦那が喧嘩しても私がいつも仲裁に入り仲を取り持っていたので、絶大な信頼を得ているのが理由。


そして最後に、以前遊びに来た時に、もうすでに心の中で決めていたとのこと。

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でも実際に同居ではなくとも、同じ町に住むのはどうなんだろうと、若干の不安があったのも確か。

2018年の夏に、ちょうど私たちの知り合いが、半年ほど家を開けるとのことで、その家を数ヶ月借りて根拠を試してみることに。場所もダウンタウンにあり、私たちの家からは歩いて約20分かかるか、かからないかの距離と最適。

数ヶ月のお試し期間は、義母が出してくれるとのことで数日間の旅行や近居ということもあってか旦那と喧嘩することもなく、ストレスもなく楽しい時間を過ごすことができた。


お試し近居の間、賃貸を探していたけどいい物件が見つからず…家が見つからなかったら、一緒に家が見つけるまで同居かもなあと、ある程度の覚悟はしておこうと思っていた。


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