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未来の人に森を残したい理由

最近、40~60年ほど前に書かれた植物誌や学術的レポートを読んでいる。
そこには、私がいま住んでいる地域の植物が網羅的に書かれていて、貴重な植物の名前が随所に現れる。かつてのここが、非常に興味深い場所だったことをうかがい知る。

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同時に色んな湿原、原野の名前が出てくる。
それらは全て、住宅地、商業地、更地となり消失した場所の名だ。
そこにあった貴重な植物、またそれらを生育可能な状態にしていた大地はもう見ることができないのだ。「暗澹たる思い」以外に言葉が見つからない。

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こうした問題は、今でも各地で起きている。こんな寂しい思いを未来の人にさせたくない。もう随分前からそんなことを考えている。
「昔はあそこに森が広がっていてね、○○がたくさんあったんだけど、今はもうどこにもないんだ。」
そんなこと、年をってから若い人に言いたくはない。何より、そんな状況自分たちが楽しくない。個人でできることに限りはあるけど、できることをやっていきたい。
だから、私たち夫婦の森は、最低限の住居を構えてほどほどに整える。ある程度整備し終える頃には、もういい年齢になっているだろう。そうしたら、自然を愛する次世代にこの森を譲ろう。
「じーさんと、ばーさんが大事にしてきた森をこらからもよろしく。」と。



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