希望と諦め

なかなか定期的に書くのは難しく、気がつくと間が開いてしまう。最近は海外に行くという選択肢について結構深く考えていた。

引き金になったのはたまたま会った友人との会話だった。その友人とはずっと一緒にいる訳ではないけど、たまに趣味で写真を撮りに行ったり、家で海外ドラマを一緒に見たりする不思議な関係。話の流れで「留学に興味ある?」と聞かれた。私はもちろんずっと憧れはあったけど、最近はコロナや学年のことを言い訳にして、どうせ無理だしと自分の気持ちに蓋をして見ない振りをしていた。

その人は大学を休学して行く具体的なプランまで考えていて、「行かない理由はたくさんあるけど、行きたくない理由はひとつもない」と言っていた。その会話をした日から、自分は行きたいのに具体的に調べもせずになかったことにしていたんだと悔しく、情けなく思って必死に調べ始めた。

今まで抽象的な憧れであった「留学」というものがはっきりとした形になってきた。行ける可能性があるということが初めはとても嬉しくて、でもだんだんと当たり前ながらお金の問題とか、休学することの是非みたいな問題が出てきた。それでも何とか解決しようとノートを開いて具体的な費用、奨学金の申請方法、休学復学の手続きなども調べ、書き込んだ。留学の相談員にメールで具体的な相談までした。親に説明するようのプレゼン資料まで作った。

結論としては行けないことはない。けれど明らかに学校や周りの人からはよく思われない選択肢だということが少しずつわかってきた。それはやはり医療系のある種職業訓練校に通っているので、「今行ったところで意味はない」「何のためにここに来たのか」「卒業してからいくらでも行ける」という意見が出てくる。それはもちろん自分の内面の声にもあって、その意見にしっかりと反論できないなら諦めようと今は思っている。

私が海外に行きたい理由は、一番は単純な憧れだと思う。昔から長期留学している人を見かけるといいな〜ずるいな〜と少し嫉妬してた。「海外に1人で行って生活してる自分かっこいい」みたいのも、少しはあると思う。

でも隠れ一番大きな理由は自分のアイデンティティの問題だと思っている。最近は大きなニュースがいくつかあった。あまり深く入り込まないようにしてはいるけど、ちらっと見るだけで悲しい涙も嬉しい涙も出てくる。明らかにこの分野では海外の方が進んでいて、その様子を肌で体験するだけで自分の中で何か捉え方が変わって良い方向にいけるんじゃないかと思っている。もちろんすぐに変えられることじゃないし、日本に戻って来たら結局同じかもしれない。でも、人生の早い段階で海外で生活したい、一番の理由はここにある。残念ながら今はまだ、このことについて話す準備はできてない。

ここまで考えて、将来的には必ず行く、ということだけは決めた。なるべく早く。今までは勝手に諦めて、勝手に嫉妬することしかしてなかったのに比べたら大きな進歩になった。

幸いなことに語学は好きで苦手意識はないし、基本どこでも寝られるし食べれるし、日本にいなければならない理由もない。今からできることをやって(とりあえず勉強!)、チャンスがたくさんありそうな場所に行って(就活!)、チャンスが来たら迷わず掴むと決めた。


(とかきれいにまとめたけど、今の自分はかなり直感で生きていて、やりたいと思ったことはやらないと気が済まない。本気で行きたいと思って具体的に調べたのに、行動に移せないことがとても悔しい。あと、ここまである程度苦労してきてこの場所にいるのに、そのことが自分自身の首を絞めているという事実を直視するのがやっぱりつらい。とりあえずどうにか時間とお金作って海外旅行行こうかな)

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