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"傷をも誇れる花になろう"『アポロドロス』

はしがき

???????(大混乱)
さて次の記事書こう!!!夏やし!!!
次は夏真っ盛りな曲の記事や!!!
…って思ってたのに。

はい???????(大混乱)

(記事を書くまで時間がかかった故、スクショも遅い)

なんですかコレ。
へえ〜、オリンピックの曲やるんだ〜…
すげ〜な…さすがミセス…!
くらいに思ってたのに!!!!
公式「今日の日付変わる時にリリースしますよーん✌️」
ってなんですかね。
ええ、大歓喜ですとも。
でも急じゃありやせんか…????

…とまあなんとも言えないほど感情が溢れ出ていたので、落ち着くのに時間がかかりました。笑
ということで急遽『アポロドロス』について書いていきます。

曲説明

この曲は、2024年7月3日0:00に解禁された、デジタルシングル。
作詞作曲は大森元貴(Vo./Gt.)。

テレビ朝日系列2024スポーツ応援ソングとして書き下ろされた。
この夏のパリオリンピック2024を盛り上げる楽曲となっている。

この楽曲について大森さんは

壮大に、かつ繊細にエネルギーを描きたいと率直に思いました。

https://www.tv-asahi.co.jp/paris2024/support-song/
テレビ朝日 パリオリンピック2024|応援ソング

と述べており、また、

実はこの楽曲は10年ほど前に当時オリンピックを意識して描いた曲との2部構成になっていて組曲になっています。闘争心、激動な思いと、安らぐリラックスした壮大なゾーンみたいなもの、静と動がテーマだったりします。数年越しに自分とも対話をしたような感覚ですごく有意義な制作でした。

https://www.tv-asahi.co.jp/paris2024/support-song/
テレビ朝日 パリオリンピック2024|応援ソング

とのこと。
10年前のミセス(例として2014年を挙げる)といえばまだインディーズ時代。
ライブで言うと、『ゼンジン未到とコンフリクト〜前奏編〜』、
『ゼンジン未到とパラダイムシフト〜音楽編〜』辺り。そう、自主企画「ゼンジン未到」シリーズの最初期なのである!!!!!!
フェーズ1初期大森元貴(17)と、フェーズ2大森元貴(27)の共作。
もはや激アツ展開としか言いようがない。

歌詞について

長くなったが、いよいよ歌詞について書いていこうと思う。(ここまでで950文字超え。終わるかしら。)

イントロ

辿り着く果てまで
苦しみは尽きぬけど
歓声に身を任せて
期待×不安定
望んで 突き抜けろ
広げた腕で待っている 今

まずイントロ部分。
バラード系かな?なんて思っていた私の考えをまんまと覆してきましたね。ゴリゴリのロックじゃないですか。こういう展開、あたくし大好き。
しかもイントロのピアノリフは三拍子、歌は四拍子。
またピアノリフはニ長調、歌はハ長調。
わ~お、転調の魔術師、掛け持ちで転拍子の魔術師もやってます?

「辿り着く果てまで 苦しみは尽きぬけど 歓声に身を任せて」
ゴールにたどり着くまでは苦しさが付きまとってきて、ずっと苦しいけれど、周りの人からの歓声を受けてそれを動力に走っていく。そういう感じかなと。
「期待×不安定 望んで 突き抜けろ」
期待をされるとプレッシャーを受けてスランプ(不安定)になってしまったりする人もいるだろう。しかしそんなの関係なく望みに向かって突き抜けろ!と言っているように思う。
「広げた腕で待っている 今」
駅伝などでよく見るとは思うが、ゴール地点や中継地点で走っている人がバスタオルで抱き抱えられる状態。私にはその情景が浮かんだ。

1番Aメロ~サビ

記録を付けては体温
日差しを浴びていたいよ
嫌いにならないで
自分を退けないで

Aメロ部分、ちょっと落ち着いて始まるの好きです…

「記録を付けては体温」
暗にコロナ期間のことを指しているのか…。
アスリートの方々にとってコロナ期間は東京オリンピックの時期と重なるだろうと思うのだが…。
「日差しを浴びていたいよ」は自粛期間のことかな…とか。
なんとも言えないが、アスリートの方々の苦悩を描いているように思える。とても大好き。

唯一無二の人になりたかった
あぁ 認めたくないな
褒められたかった

Bメロ部分。
ここの寂しさったらありゃしません。
フェーズ2から入ったド新規が言うことじゃありませんが、フェーズ1大森元貴が書きそうな歌詞すぎて。

個人的にはフェーズ1大森元貴の書く歌詞は寂しさが節々に散らばっている感じで、その寂しさが伝わって共感を得ている曲が多く、フェーズ2大森元貴の書く歌詞は自身の寂しさは解決した上で悲しさや虚しさを感じている人達に寄り添う形が多いと感じていて。

まさにその感じ。
「唯一無二の人になりたかった」「認めたくないな」「褒められたかった」…
とてつもなく切ない。

辿り着く果てなんて
あるかわからないけど
感性に身を任せて
不安を掛けないで
割って 突き抜けろ
張り詰めた身体が踊っている

はいサビです。
ここでまた転調です。魔術師ふたたび。

「辿り着く果てなんて あるかわからないけど 感性に身を任せて」
この一文とても大好きです。
未来なんて誰も分からないから、ずっと生きていく中で何かしらのゴールがあるかなんて分からないわけで。でもそんな中で感性に身を任せたら何とかなるんじゃないか、と伝えているように感じて。

「不安を掛けないで 割って 突き抜けろ」
この記事を書いている間に、JAM'Sな有名ボイストレーナー(?)のおしらさんの歌詞考察が乗ってたわけなんですが、こちらめちゃめちゃ共感しまして。

(時間指定できてるかな?)
ここでおしらさんが言ってますが、

「期待を10、不安を0.1だとしたら、
 期待(10)×不安(0.1)=1 になってしまうけど
 期待(10)÷不安(0.1)=100 になる」(意訳)
「感性に身を任せて、不安を原動力にして爆発し
 ろ、みたいな」(意訳)

この部分を聞いた時、こんなぴったりなことあるんや〜‼️ってなりました。

綺麗な花もいいけど
傷をも誇れる花になろう

ここの部分、文章にすると泣けてくるぐらい前向きな歌詞じゃないですか?
「綺麗な花」ばかりが目立って、褒められて、讃えられて。対して自分は傷だらけ。
でも、傷ばかりということは、それだけ必死に努力してきたということ。
それ故に「綺麗な花もいいけど 傷をも誇れる花になろう」?と諭しているような。

2番Aメロ・Bメロ

さて2番。終わるかしらこれ。
1番とは曲の構成が変わるため、区切りを変えました。
また、再びここで転調です。(ナンデ?)

良い人なんかじゃないよ
怪我をした心は痛いよ
神様は何をしているの?
観ているの?

いつか おとぎ話のように
綺麗になってしまうのかな
血と汗が ただ

まとめて行っちゃいましょう。

コロナ時期、全国各地で学生の大会(インターハイやコンクール)が中止になったことがありましたよね。これはアスリートの方々も同じで、東京2020も延期になって。

諦めなきゃいけなかったわけです。

それに対して「悲しい!」ではなく「仕方ないよね」、となっていた人って割と「良い人やね」って言われると思うんです。
だからこそ「良い人なんかじゃないよ、怪我をした心は痛いよ」、否定をしつつ私も傷ついてるんだよ?と伝えているのかなと。
それに対して「神様は何をしているの?観ているの?」…切実な祈りに感じて。

「いつかおとぎ話のように 綺麗になってしまうのかな 血と汗が ただ」
このコロナ期間って、もう既に昔の話であったり思い出話になったりしているだろうが、おとぎ話のように美化されたりしているだろうか。
血と汗を流して頑張っていたものがもう既に美化されてしまうのは、その当時の自分たちからしたら悔しい事だったりするのかな…?

Cメロ

ゴールテープを探そう
輪になって語ろう
本当に我々は
遠回りする生き物

嫌気がさすよ 共々
灰になって空を舞おう
本当に神々は
私たちを試している

試している

ミセスの曲の代名詞、大森元貴の曲と言えば、の壮大で綺麗なCメロ部分。
急にここで曲調が変わります。壮大ですね。

「ゴールテープを探そう」
見えないゴールに向かって駆け抜けていっている我々に、目的地を探そう、と提案してくれている感じ。
「輪になって語ろう」
我々はみんな仲間だ、と。みんなで輪になって語ろうじゃないか、と励ましている感じかなあ。

ここを採り上げたのは、ここの歌詞の頭文字
」と「
の話をしたかったからです。

そう!!!!!五輪なんです!!!!!

昨年のCokeStudioのテーマソング「Magic」でも「凝り固まったこの甲羅を」の部分の漢字部分「」「」「甲羅」で「コカコーラ
になっている!ということもありましたよね。

Magicは偶然だったそうですが、この「五輪」は意図しているんでしょうか…。

全部の歌詞が励ましに感じて、オリンピックに出場されるアスリートの方々に向けてもありつつ聞いている我々にも励ましを向けてくれる感じ、とても大森元貴らしくて好きですね…

「本当に我々は 遠回りする生き物」であって、
「本当に神々は 私たちを試している」。

哲学的でもあり、超現代的でもあるなというイメージ。

ブリッジ〜ラスサビ

さてもう曲が終わります。
(ここまで3760文字ですって。
あらやだ。ここまで読んでくれてるかしら。)

いつの日にかあの朝も
消えるんだろうか
その時が来るまでは。

この部分は何メロと区分したら良いのだろうか…
分からないので便宜上(多分違うけど)ブリッジとします。
ここの部分は三拍子。
「今日もいつも通りの活動ができないのか」、と落胆する朝も忘れられて消えてしまうんだろうか…ということかなと思いました。

綺麗な花もいいけど
傷をも誇れる花になろう
愛に満ちたこの日々に
何を残そう
そう 今こそ
生まれてきた意味を刻む時だ

さぁさぁ盛り上がりが最高潮になったところで
ラスサビ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(爆エコー)

(空の彼方まで声が届ききったところで)(参考:ミセスLOCKS!)
…失礼しました。

この曲のキーワードである、
「綺麗な花もいいけど 傷をも誇れる花になろう」の再来。
本当にこの歌詞、落ち込んでいるときに聞いたら泣いてしまう気がする…
「愛に満ちたこの日々に 何を残そう」
どんなに苦しい日々を送っていても、どんなに苦しい思いをしていても、世界は愛で満ちているし、日々は愛で満ちている。
そんな日々に自分は何を残せるだろう。まだ私は何かを残せるような人生を送っていないが、考えてもきりがないほど深い命題だなと感じます。
「そう 今こそ 生まれてきた意味を刻む時だ」
何を残す?と人生の終わりを示唆したのち、終わるときには自分の生まれてきた意味を刻んで終わりませんか?と提案しているような感じ。
私はこの歌詞が儚い人生を表しているように感じました。
切ねぇ…儚ぇ…

あとがき

書ききったーーーーーーーー!!!!!!!!!
書き始めたのは確か7/4だったはず。
ほんと、記事書くのに一週間や二週間かかるの、やめたい()
自分の気持ちを書き出すのって、面白いんだけど、時間かかるな、という気持ち。
あと、表記揺れがひどい。笑
でも、今回の記事はそのまま直さずに置いておこうかなと思います。

さて書ききったので次を書いていきましょう。
夏が始まったので😉

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