女性工学研究者のロールモデルになりたいのである

こんばんは．奨学金の書類作成で女性研究者のロールモデルになりたいっていう話題を書いていて，せっかくだからこっちのノートでも書いておこうと思います．

まず，私がなんで女性研究者のロールモデルになりたいと思っているか，自分の日々の環境から書こうと思います．

私の日々の生活環境

私が所属する機械工学科は学年で120人程度学生がいる中で，女性の学生はおよそ10人程度です．私は女子校出身なので，そこからいきなり男子校に入ったような感覚でした．そもそも男性の前でどのように振る舞ったらいいのかわからないのに，周りが全員男性で，周りにどう見られているのか，どの行動が正解なのかを模索している日々でした．今はもう慣れたというか，諦めのような感覚ですが，いまだに女性の学生いないなぁ，と思う日々です．そんな中で感じた私の体験談をいくつか紹介します．

私の体験談

その1　キツすぎる生理前・生理中

私は大学生になってから生理が重くなりました．生理前はPMSでイライラするし，食欲も爆発するし，生理中は生理中でお腹も頭も腰も全部痛いです．多分まあまあ重いタイプの人間で，駅でうずくまってたり，2日目は寝込んでたりしてます．そんな中で周りは男性しかいません．女性はあるあるだと思いますが，私は「今日生理〜辛い😭」という話をすると少し安心というか，わかってくれる人がいるという感覚になります．自分が生理であることを開示できる存在っていうのは意外と心の支えになります．（女性は共感を求める生き物です）だけど男性ばかりの環境では生理の話なんてできません．私は，生理中でも周りの男子たちに生理であることを悟られたくないと思ってしまいます．特に私は女子校出身で，男性にどの程度生理について開示することが普通なのかを知らなかったから尚更，自分が生理であることは基本男性には言いません．言えません．だから，生理中でもいつも通りの自分でいなきゃと思ってしまい，生理の辛さとは別の男性中心の環境にいることによる精神的な辛さを感じてしまいます．
（ちなみに，この体験談，思いが私がフェムテックスタートアップ(株)asaiでインターン生として働いている理由です．暇があればまたその記事も・・・）

その2　セクハラされた経験

私は学部2年生の時に宇宙系の大規模な展示会に行きました．この展示会には一人でフラっと行ったのですが，そこで，ある企業の方からセクハラ発言を受けました．ここではっきりと内容について書くことは控えますが，結構ひどいことを言われました．その発言を受けた時は笑って受け流してしまいましたが，学部2年生の当時，宇宙やりたい！宇宙好き！！という気持ちで嬉々として行っていた私にとっては本当にショックな体験でした．憧れの業界の人から，女子学生であるが故にそのような発言を受けたこと，そして，憧れの業界にそのような発言をする人がいること，本当に悲しかったです．
（書きながら思い出して悲しい＆イライラします）

その3　男性には伝わらないこの思い

これはこの間仲の良い学科の友達と飲んでた時に半分喧嘩くらいの言い争いになったのですが，私が理系に女性を増やしたい！増やさねばならぬ！という話をした時に男性陣に「増やさなきゃいけない理由がわからない．そもそも興味のない女性が多いのだからしょうがない」と言われてしまいました．多様性の時代だし？女性は増えては欲しいけど，社会や技術面から見て，増やさなきゃいけない理由がわからないと言われ泣きそうになりました．理系の分野に女性を増やしたいと思っているのは一部の女性だけなのか・・・と思い悲しくなりました．

日々の生活から思うこと

これは私の知っている範囲の話なので，全部が全部そうという話ではないですが，身近な教授，学生を見ていると，女性の教授は基本独身または結婚していても子供がいない方ばかりなイメージがあります．また，メイクや服装に気を使わず，本当にその分野の研究・勉強が好きな「強い」女性の方が一定層います．私が書いたような嫌だなぁ悲しいなぁと思うようなことを「別にしょうがないじゃん，そんなもんよ」と一蹴する・できる女性もいます．
別にそれが悪いと言っているわけではないですが，私は，メイクも服装も可愛くしたいし，将来は結婚も子供も欲しいです．そしてメンタルも弱いです．
もちろん宇宙分野の研究は大好きだしこれからもこの分野で活躍したいという思いは強くありますが，それ以前に，一人の女性として生きていたいという思いも強くあります．ですが，男性ばかり＆強い女性ばかりのこんな環境にいると，「私には，理系の分野で生き残るのは無理なのではないか？」と思ってしまいます．だからこそ私が求めているもの，それは「普通の女性」の存在です．

私にできること

現状私の周りには私が求める「普通の女性」の存在がありません．だからこそ私は「普通の女性」として女性工学研究者のロールモデルになりたいです．女性にもできる，女性が活躍している姿を見せることで，理系を目指す女性が増えて欲しいと思います．それが私にできることなのかなと思っています．

ということでダラダラと書きましたが，そんな思いを持っているよっていうのと，これからも頑張っていこうと思いますという話でした．

ちなみに

ちなみにですが，所属研究室(@JAXA)の先生に，配属前の面談の時に，「女性研究者のロールモデルになって欲しい」と言われた時は本当に嬉しかったです．その時，私の「女性研究者のロールモデルになる」という目標に関する話はしていなかったのですが，偶然そう言われて，びっくりしたのと同時に私の目標が誰かに期待されている，応援されているということは本当に嬉しかったです．