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à la carte

note、春の連続投稿チャレンジをやっているみたいなので、わたしも書いてみようと思う。

きょうは #はじめて買ったCD というお題を選んだ。

小さいころから、家の中では音楽が流れているのがふつうだったので、色んなCDを聴きながら育ったけれど、はじめて「買った」CDはきっとこれだったと思う。

藤原さくら EP 「à la carte」(2015年)

シンガーソングライター、藤原さくらさんが、まだ駆け出しのころにリリースされたEP。

当時のわたしは中学生。
このCDを買うきっかけになったのはある曲がとても好きだったからだ。

「Just One Girl」

この曲は、当時見ていた土曜ドラマ「学校のカイダン」の挿入歌だった。

わたし、このドラマがとても好きだった。

広瀬すずさん演じる、学校で底辺だった女子高生が、生徒会長の役目を押しつけられ、そこに現れた、神木隆之介さん演じる天才スピーチライターによって「コトバの力」で学校に革命を起こすという物語。

久しぶりにこのドラマを思い出したけれど、むかしから言葉がすきだったんだなあ、わたし。

中学生のころ、クラス委員長や学年会長をつとめることが多かったわたしには、「学校のカイダン」は刺さりまくった。

拡声器を持って、言葉の力で、周りの空気がガラッと変わって、人のこころをどんどん動かしていく。
ボブの生徒会長と車椅子のスピーチライターのすがたは、今でもはっきりと思い出せる。

そうそう、音楽の話にもどらないと。

「Just One Girl」はバラードナンバーで、藤原さくらさんの囁くようなやさしい歌声が印象的な1曲だ。落ち着いたため息のようにも、心の中の泣き叫ぶ声のようにも聞こえる。

ドラマの中では、登場人物の生徒たちの抱える、悩みや不安や苦しみを描くときに、よくこの曲が流れていたように思う。

感情移入しているうちに、この曲が好きになった。
わたし自身も悩みが尽きなかった思春期、この曲で自分のことをよく、癒していた。

10年近く経って聴いてみても、変わらない、寄り添ってくれる曲。ぜひ。


このEPは、CDプレイヤーのなかで地球1周ぶんくらいは回ったと思うので、ほかの曲ももちろんとても好きになった。どの曲も推したいから選べない。

藤原さくらさんの低音なハスキーボイスは、クセになる。

EPの中の曲ではないけれど、こちらもおすすめ。
本日の1曲にどうぞ。

9年前か……。怖い。

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