![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139379715/rectangle_large_type_2_f1beccdbc83ff84249dd33e594b63761.png?width=1200)
Photo by
pasteltime
他人で埋めた穴は広がるだけ。死にたがりのろくでなし
もともと崖っぷちだった私の精神状態は、看護師の道へ進み出した時からさらに危うい方向へ加速したと、振り返って思う。
中学、高校時代の友人とはこの頃一時的に疎遠になった。
大学生なんて一番楽しい時期。
みんな遊んでるのになんで私だけこんなにしんどい思いをしなくちゃいけないの?
心底羨ましかった。
楽しそうなSNSを見るのが辛かった。
この苦しみを分かり合えるのは、看護学校の同期だけ。
友人も、忙しそうだなと連絡し辛かったようで(後から知った)、なんとなく、気づけば疎遠になっていた。
狂ったように、誰かとのつながりを求めた。
同期は友人であり仲間だ。なんでも話せるし楽しい。
でもそれだけじゃ満たされなかった。
誰でも良いから慰めてほしかった。
頑張ってるねって認めて欲しかった。
優しい言葉をかけてくれるなら、誰でもよかった。
女であることを利用した。
若さに加えて、看護師の卵。
手軽で、いとも簡単に満たされない心を満たすことができた。
簡単に手に入れたものはすぐに去っていく。
誰かで埋めた穴は、広がるだけ。
この頃の記憶は曖昧で、あまり覚えていない。
ただ、何かをしていないと、誰かといないと、おかしくなりそうで、怖かった。
真っ暗な部屋の隅で泣いている、どうしようもない自分を、助けて欲しかった。
どうしたらいいのか、わからなかった。
死にたかった。
消えたかった。
死のうとした。
死ねなかった。
死ぬこともできない自分が、情けなくて仕方なかった。
死ぬのが怖くなかったわけじゃない。
生きていたくなかった。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?