採血について
看護師なら誰でも採血出来ますが、医師の指示がないと傷害罪となるとかならないとか。
ドラマ『恋は続くよどこまでも』で、勇者が模型や魔王の腕で採血の練習をしていましたが、実際に私達も模型や誰かの腕を使って練習します。
学生時代に採血の演習があり、模型で練習をしたあとに学生同士で採血をし合います。
模型は血管となる管が分かりやすいのですが、生身の人間となると話しは別。
血管が見える人はいいのですが、見えない人や細い人、脆い人など様々います。
学生同士の採血ではまずはモデルとなる学生が先生にやられ、その後、学生にもやられるため両腕を止血するために抑えることになります。
男子学生なら血管が分かりやすいためモデルにされやすいので、ほぼほぼ両腕が餌食になります。
就職してからは、先輩看護師に患者さんの採血をしても良いかどうかチェックを受けます。
その時は先輩看護師の腕を借ります。
怖い先輩ならドッキドキで汗だくになります。
と、言うか、汗だくになりました。
針を出来るだけ水平にしろ。血管に入ったら針を深く入れろ。血を抜く時に手で安定させろ。早くやれ。
先輩の優しい指導の後に患者さんに採血をし、見事一発クリア。
一発クリア出来ると自信につながります。
採血なんて余裕じゃん。
そう思い始めた私に難関が待ち受けていました。
あれは夜勤明けで眠い目をこすりながら採血をしようとした時のこと。
余裕余裕と思っていたが、そんな思いが一瞬で消え去りました。
あれ?血管が分からない。
駆血帯(くけつたい)
腕で採血する際に二の腕をゴムで縛り、血管を浮き上がらせる採血の際に欠かせないアイテム
駆血帯を縛り直したり、患者さんの腕を温めたり、手を握ったり開いたりしてもらったが採血出来そうな太い血管を見つけることが出来なかった。
仕方ないのでこれなら大丈夫かなと狙った血管に針を刺したが、血が流れて来なかったり、漏れ出したりと3回も失敗し、4回目にようやく取れた。
先輩にその事を伝えたら怒られた。
患者さんに4回も苦痛を与えたと。
2回失敗したら他の人にやってもらうように指導を受けた。
それから私は2回失敗したら他の人に代わってもらうようにしている。
これを読んだ採血が上手な看護師さんは2回失敗したら代わりにやってあげて下さい。
失敗してしまった看護師さんは上手な看護師さんにやってもらいましょう。
採血をされる側の方は2回まではやらせてあげて下さい。3回目からは遠慮なくチェンジと言って下さい。
よろしくお願いします。
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